(午前0時の更新です)

昨日の日経平均は前日比で1.34円安。

一昨日は前日比6.42円高で引けましたので、

強弱が完全に拮抗して膠着した状況です。

確かに下がる様子はみられません。

昨日は「東芝ショック」で安く始まったとはいえ、

後場には19442.13円まで盛り返しました。

やはり、しっかり支えられています。

このまま19500円をキープして引けていれば、

明日あたりもう一段の株高となって、

きれいな「掉尾の一振」となるかと思いましたが、

昨日もまた買いが続かず、

引けにかけてずるずると値を消してしまいました。

どうも、「あともう一歩」のリスクをとる空気に、

なり切っていかないところが気がかりです。

年末の値動きの仕方というのは、

来年の大発会以降の姿を決めかねませんので、

特に今日はよく注意してみていきたいと思います。

さて。

このところブログでは外部要因ばかりに言及し、

国内政局の話題が少なくなっていましたが、

年末年始の政界は水面下で大きく動いてます。

「1月総選挙」はほぼなくなったものの、

「2月総選挙」の余地はあると見られています。

(与党議員をみる限り本腰は入っていませんが…)

いずれにせよ、1月下旬に総理が訪米し、

また、同じ頃に通常国会が始まれば、

冬の解散があるかどうかははっきりしますが、

このところチラホラ聞こえてくるのは、

安倍政権が政局シナリオをガラリと転換し、

びっくりするような「奇手」をもって、

連立政権の構造を強化するという「噂」です。

実際、政権と自民党の中枢は今、

「噂」通りに「3つの党」の内部に手を突っ込み、

引っ搔き回そうとしている形跡がみられます。

無論、そのような兆候があることは、

私のメルマガで何度も書いてきたことですが、

臨時国会の閉会後、より顕著に活発化しています。

こうした政局的な「仕掛け」が成功すれば、

得意の外交で続けてミソをつけたのを跳ね返し、

安倍内閣は強固かつ盤石な政権を築くことになり、

アベノミクス路線の継続も可能になります。

幸いにも2017年に国会の衝突案件となりそうなのは、

今のところ「共謀罪」くらいとみられますから、

他党に手を突っ込むには好機ともいえます。

都議選という読めないファクターもありますから、

「解散総選挙」ではなく政権を盤石化するには、

「政界流動化」を仕掛けるのが一番でしょう。

アベノミクスとは徹頭徹尾「政策相場」ですから、

安倍政権側が政権基盤の強化に成功し続ける限り、

相場には「期待」の風が吹き続けると思われます。

しかし、こうした「仕掛け」が不発に終われば、

今度は安倍政権が追い込まれる側になります。

株価や日ロ関係等の状況にもよりますが、

早ければ来年秋には形成が逆転し、

「ポスト安倍」の話題が出始めるか、

下手をすれば自民党が「流動化」しかねません。

そうなればトランプ相場の行方がどうあっても、

日経平均の先行きには暗雲が漂ってきます。

来年以降の日本経済を考えるにあたっての、

極めて重大なファクターですから、

次号メルマガ(第141号:1月1日)で、

このことはやや詳しく触れる予定です。

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