(午前0時半の更新です)

昨日もなんとか前日比プラスで終わると思った矢先、

日経平均は引けにかけてぐずぐずと値を消しました。

もっとも、19300円台という高い数値は維持しており、

残りの立ち合い日数でハプニング的に上昇し、

「掉尾の一振」を記録する可能性を残してはいます。

無論、そのような上昇が発生するかしないかは、

多分に偶発的な要素に左右されますので、

「上昇」に賭けるのは博打の要素が濃いです。

私としてはハプニングの発生に賭けるより、

ハプニング的な何かがが起こった後に、

必ずといってよいくらい発生する「反動」のほうが、

より確実性の高い事象であると考えていることは、

このブログ創設以来ずっと申し上げていることです。

ただ、今回は年末年始という特殊事情もあり、

ちょっと注意すべきポイントもありますので、

前号メルマガ(第141号:12月25日)に詳述しました。

それにしても。

相場環境に大きな変化がない限り、

下値はしっかり支えられているとはいえ、

問題なのはこの相場環境というものが、

本当にずっとこのまま良好かどうかという点です。

確かに「期待」は強力です。

実際、トランプ氏の発言は金ぴかに輝いています。

100兆円規模のマネーが実需として投入されるなど、

見たことも聞いたこともないレベルの話ですので、

大統領選の決着がつく前から指摘してきた通り、

「トランプ勝利」の翌日からの上昇局面は、

確かに理由があってのことと言えます。

しかしながら年末に差し掛かり、

NYダウは2万ドルの手前、日経平均は2万円手前で、

それぞれ足踏みを続けています。

前号メルマガでも詳しく書きましたが、

トランプ政権の人事はほぼ固まりつつあり、

新しい政権が何をやってくるか、

おおよそのところで予測がつきつつあります。

その上で、株高の速度が止まりつつあることが、

来年の「大騒動」の懸念を物語っているともいえます。

では、世界は何を「不安」に思っているのでしょうか。

私としては、前号メルマガに詳しく書いたように、

トランプ氏が自身の発言をそのまま実施した結果、

米国以外の場所を発信源として「大騒動」が起こり、

日経平均もそれに巻き込まれる展開というのが、

今のところ最も気がかりな事柄ではあります。

また、「危機」の種はそれ以外にも、

世界各所にまんべんなく配られており、

来年のいつどこの段階で「大騒動」を引き起こすか、

なんびとにも予測できないことも事実です。

こうした「不安」が世界各国の足元でくすぶりながら、

米国経済だけが「期待」で湧き立っているというのが、

この「トランプ・ラリー」の実相とも言えるでしょう。

今、安倍総理はほぼ毎月のように米国を詣でています。

今日の真珠湾訪問は歴史的な意義のある訪問ですが、

来年以降の日本と日本経済を考えるならば、

「次の訪問」もまた決定的に重要になりそうです。

次号メルマガ(141号:1月1日)でも詳述しますが、

日本経済は今、金ぴかの大繁栄のお相伴に預かるか、

再び奈落の底に沈むかの瀬戸際にあるといってよく、

それは多分に政治・外交上の舵取りによって、

決まる可能性が高いと私は考えています。

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