(午前0時の更新です)

日経平均は調整が継続。

重要イベントを前に様子見ムードですが、

やはり大崩れしそうな動きではありません。

「トランプラリー」が天井を打ったという根拠は、

まだどこにも見当たらず、

調整が適切に終了すれば再上昇するはずですので、

現時点で売りを仕掛けるのはリスクがあり過ぎます。

今週末のことについて言えば、

米国雇用統計も気になりますが、

欧州のほうも気になるファクターではあります。

イタリアの国民投票に関しては、

思わしくない結果になっても耐えれるよう、

ECBや域内の諸国家らが態勢をとってはいますが、

「政治は一寸先が闇」は万国共通ですので、

何がどう起きるかわからないのは変わりません。

「トランプラリー」のインパクトは抜群であり、

日本市場にもひとまず「神風」が吹いています。

しかし、この「神風」の威力が強烈すぎるため、

「乱気流」となって不安要素を作りつつあることは、

先月の一連のメルマガで詳しく解説した通り。

先高感やバブルの予兆に湧いているのも事実ですが、

世界経済が安定した成長軌道に入ったわけではなく、

むしろ、脆弱性が増したセクターもあります。

秋に突入した「政治の季節」は冬もまだ継続しており、

むしろ、各国の政治的決断によって、

いつでも「乱気流」が発生し得る状況のまま、

米国、欧州、日本、ロシアなどの「列強」が、

どんな選択をするのかを息を詰めて待っています。

昨年までのように脳天気な相場環境とは、

やはりほど遠い状況ですので、

いつ「乱気流」が発生しても巻き込まれず、

生き残れるだけの余力を残しておく必要があるはずです。

次号メルマガ(第137号:12月4日)では、

歴史的大相場となりつつある「トランプラリー」が、

いったいいつまで続くかということや、

「乱気流」の発生タイミングについて、

あらためて整理して考えたいと思います。

また、日本経済には有望セクターがいくつもありますが、

長期的にみてちょっと危険な感じのセクターもあります。

現時点では、政府も多くの投資家もそのセクターを

「安心銘柄」だと思っているようですが、

私は早くから「基盤的国策銘柄」から外しています。

なぜ、私が「ちょっと危険」と思ったのかを振り返りつつ、

実際、当時私が警戒した通りになりつつあることを、

いくつか根拠を挙げて書いてみたいと思います。

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