(午前0時の更新です)

日経平均は大反発。

今週末のビッグイベントを前にした様子見もあり、

心理的節目である18500円の手前で、

いったん調整入りしていた日経平均でしたが、

昨日、「調整が適切に終了すれば再上昇するはず」

と書いた通りに、

昨夜の「OPEC減産」を材料に再上昇しました。

ただし、現物高値18746.28円で失速し、

数十分で300円近く下落しています。

メルマガ読者の方々は、

「いつもの数値」をご確認されていると思いますが、

これほどの円安にもかかわらず、

日経平均の「基準値」が10円ほど「目減り」しています。

したがって、昨日、失速したポイントというのは、

私が前号メルマガ(第136号:11月27日)において、

「いったん調整の可能性が大」と書いたラインと、

ほぼどんぴしゃり(10~20円差)の株価位置でした。

なぜ、そうなるのかということについて、

古くからの読者の皆様には、

改めて説明する必要のないことと思います。

そして、日経平均にこういう習性があるのを見抜き、

こうしたポイントが来るのを狙い澄ました上で、

あまり欲張らずに利幅をとってきたのが、

2014年、2015年と「実験トレード」をお示しした、

私の提唱する「時鳥トレード」です。

株価は、上昇相場であっても一定の位置で下落し、

また、下落相場でも、どこかで必ず反発するものです。

それを、日経平均にある独特の「基準値」と、

「市場コンセンサス」から判断しているのが、

私が毎週配信しているメルマガでもあります。

次号メルマガ(第137号:12月4日)では、

このあたりの原理をおさらいしますので、

興味のある方はご参照ください。

さて。

日本の国会が俄に緊迫度を増しています。

延長をしたとはいえわずか半月ですから、

通常なら「上がり法案」を淡々と処理して、

来年度の予算編成に集中すべき時期のはずです。

しかし、今年は議論の多い与野党対決型の重要法案が、

衆参両院とも残り10日あまりの会期に詰め込まれ、

「波静か」な閉会が考えづらくなっています。

具体的に書くならば、

衆院では急遽審議入りしたカジノ法案(IR法案)、

参院ではTPPと年金法案が波乱含みで審議中です。

通常の国会対策の「日程感」でいえば、

会期末(12月14日)までに全て成立させることは、

まず、到底、不可能なのですが、

野党側が相変わらずの抵抗戦術をとる一方で、

与党側は憲政史上稀な非常手段をとりつつあり、

国会は非常に緊迫の度を深めています。

会期末の翌日には日ロ首脳会談ですので、

もし、「再延長」ということになれば、

やっぱり「まさか」があり得る話となり、

そうなれば、年末年始の相場に与える影響は甚大です。

「まさか」について前号でも少し触れましたが、

ここ数日、官邸側は具体的な日程をリークして、

またぞろ「風」を煽りつつあります。

おそらくこれが、「トランプラリー」と並ぶ、

年末年始の重要な上昇要因となる可能性がありますので、

次号メルマガ(第137号:12月4日)のなかで、

その「まさか」の具体的内容を書く予定です。

もっとも、そうした上昇要因が作用するかどうかは、

今夜の米国雇用統計やイタリアの国民投票などで、

「不測の事態」が発生しないことが条件ですので、

それら外部要因の推移をよく見守りつつ、

次号メルマガで今後の値動きを分析する予定です。

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