(午前0時の更新です)

日経平均は続落。

半月続いた「トランプラリー」の日柄調整ですが、

下落幅は小さく、大きく崩れそうにはみえません。

米国雇用統計などを前にした様子見が広がったためか、

為替への仕掛けも一段落しています。

米国の年内追加利上げはほぼ確実とみられるため、

雇用統計の注目点は金融政策の如何ではなく、

実体経済の勢いに移っています。

今年9月まであれほど市場全体を支配していた、

「金融政策の時代」は過去のものとなっており、

「財政政策」や「構造改革・規制改革」と、

それらによる実体経済への影響が、

来年にかけての相場の上昇の原動力です。

そのため、トランプ政権が何をやるか、

また、安倍政権がどんな「玉」を出すか、

やや「期待」が先行しつつ注目が集まっています。

前号メルマガ(第136号:11月27日)に書いたように、

この「期待」と実際に出てくる「玉」のギャップが、

良くも悪くも来年にかけての相場における、

最も重要なファクターのひとつだと思われます。

日本では国会の延長が決まりましたが、

再延長をしないならば閉会後すぐに、

日ロ首脳会談が行われ年末に雪崩れ込みます。

また、再延長をもしやるのであれば、

前号メルマガで書いた「思惑」も絡み、

政局的な意味合いで緊迫度が増すかもしれません。

その意味で一昨日からの調整局面は、

年末年始に発生する一連の大騒動を前にした、

「嵐の前の静けさ」なのかもしれません。

そして、その「嵐」で上に行くか下に行くかは、

安倍、プーチン、トランプという、

「列強」の指導者の手腕と戦略と駆け引き次第です。

さて。

明日から師走です。

年末年始はどなたも忙しくなりますから、

この「嵐の前の静けさ」のさなかに、

じっくりと未来のことを考えておきたいもの。

今、人類史的なイノベーションが発生しつつあり、

未来の暮らしはあと数十年で激変しそうといいます。

どんな変化が起ころうとしているのかは、

前々号(第135号:11月20日)と前号メルマガで、

現時点での日本政府の「未来戦略」を踏まえながら、

2回にわたって可能な限りの内容を書きました。

すでによくご存じの方はご納得されたと思いますが、

よくご存じなかった方々は腰を抜かされたかもしれません。

主にAIに関して、昨年から今年にかけて進行した、

ある決定的な技術的変化の影響として、

おそらくは2029年以後に大激変があり、

2045年以降に世界はまるで違う次元に突入するといいます。

その時代、今と同じ職業に就く人はほとんどおらず、

人々の生活、健康、人生観などは、

数年前では想像できなかったものになりそうです。

私達の世代は、まさにその変化の最中にあります。

2010年代の終わりに起こること、

2020年代に直面しそうな試練を乗り越え、

私達は未来に向けてどんな資産形成をすべきでしょうか。

次号メルマガ(第137号:12月4日)で考察してみますが、

もしかしたらこれが、今年書くメルマガの中で、

最も重要な内容になるかもしれません。

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