アベが中国を締め上げる
突如、南シナ海で発生したベトナムと中国の「衝突」が、
思いもかけず長引き、また、波紋を広げています。
異常に強気のベトナムに対して、
優勢なはずの中国側がやや戸惑っている印象を受けます。
さらに、トルコやインドなど、周辺の「強国」もこれに参加し、
インドに至っては「中国がその気なら、チベットに侵攻してやる」と、
「チベット分離独立支援」を匂わせるなど
これまでとは違う態度を示していますし、
すでにトルコは「ウイグル分離独立支援」にかなりの程度関与し、
中国共産党の屋台骨を揺さぶる工作を続けています。
まるで、「藪をつついて大蛇が何匹も出てきた」ような印象です。
まさに、私がメルマガ第2号(5月4日)に書いた内容が、
そのまま現実の国際政治にあらわれてきました。
ベトナム、インド、トルコ、フィリピンなど、
中国を締め上げる「包囲網」の背後には安倍首相がいます。
これら諸国に、経済援助、武器供与等のあらゆる支援を約束したことに加え、
安倍さんが進める「集団的自衛権容認」案が、
「同盟条約のない第3国を助けるためにも軍事力を使う」となりそうだということで、
俄然、中国に対して強気に出させているのです。
「アメリカが頼りにならなくても、日本が本気を出せば中国に勝てる」
という安心感が、これら諸国を勢いづかせています。
週末以降、私のもとに、あちこちからいろいろな情報が入ってきていますが、
包囲された当事者の中国以外に、
この展開を苦々しく思っている主体が2つありました。
ひとつはアメリカ(ホワイトハウス)です。
アメリカとしては中国との全面対決を一切望んでおらず、
安倍政権が中国に対して強硬に出ることに弱り切っています。
もし、共和党側から「アベを助けて中国と戦うか?」などと迫られたら、
オバマ率いる民主党は、中間選挙で窮地に立たされます。
それゆえ、「なんとか、当たり障りない程度におさめて欲しい」と願っているのです。
もうひとつは財務省です。
今、財務省は「増税は最後の一瞬まで油断ができない」と緊張しています。
あらゆる手を尽くして景気指標や株価は操作(操縦)できても、
地政学的リスクが火を噴いたら、財務省の長年の努力はすべてパーです。
集団的自衛権など、安全保障問題でリスクをとる安倍政権を、
「少し火遊びが過ぎるのでは」と、苦々しく思っているようで、
週末、食事をした財務官僚は、
「なんとか、当たり障りない程度におさめて欲しい」と願っていました。
皆さんもお気づきのように、
これまで、ホワイトハウスも、財務省も、
「日本の総理の首」くらいは簡単に変える力を持ってきました。
今回の安倍首相の「火遊び」は、
官邸とホワイトハウス、
官邸と財務省
の力関係に大きな変化が出ていることを示すものでもありますが、
安倍さんがあんまり勢いづいてドンドンいくと、
場合によっては、「後ろから身内に撃たれる」ことになりかねません。
GPIF、追加緩和、成長戦略など、「相場を爆騰させる」各種の政策と、
少し様相が違ってきた中国リスクなど、
「相場を奈落に叩き落とす」ことになる、各種「グローバル・リスク」が、
奇妙な形で同時に進行するという、不思議な状況で五月相場が進んでいます。
今は「嵐の前の静けさ」で狭い範囲のレンジが続き、
相場全体が日経平均14200円付近でだんだん「煮詰まり」つつありますが、
均衡がどちらかに破れたら、かなり大きな動きになるのではないでしょうか。
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