「円安」は株を上げるか、下げるか。
(午前0時半の更新です)
昨日の日経平均は続伸。
といっても上昇幅は114円程度しかなく、
やや膠着気味といえる状況ですが、
少なくとも昨日のところは下げる様子はみられず、
じわりじわりと上昇が続く展開となりました。
今週は内外の相場環境に新しい悪材料が出ておらず、
「不安」要素もひとまず「中休み」の状況で、
なんとか「2万円ライン」を守り切ったといえます。
ただし。
前号メルマガ(第168号:7月9日)等で述べたように、
日経平均にはまだまだ上昇する潜在力があるところ、
安倍政権の「挽回策」への「期待」もあります。
また、海外勢がバカンス・モードのところ、
日本の公的資金の存在感が目立つこともありますので、
本来ならばもう少し上昇してもおかしくはありません。
実際、先週の「冷や水」の連続さえなかったならば、
すでにもっと力強い上昇が始まっていたはずですが、
現時点ではまだ上昇のテンポが遅いのも事実です。
イエレン発言や企業決算の「待ち」があるとはいえ、
何日もかけて数十円~百円程度の上昇です。
少なくとも「ふわりと軽くなる」には程遠い状況です。
為替が円安に振れたのは大きな支援材料ですが、
円安にもかかわらずこの程度の上昇しかないことに、
投資家の胸にある種の「わだかまり」があることを、
示していると言って良いのではないでしょうか。
これまた前号メルマガで詳述したことですが、
ここから先、欧米の金融当局の舵取り次第で、
「円安」という現象そのもののが、
日経平均の上昇力を削ぐ要素を内包しかねません。
「円が安いから株を買え」となりづらい局面が、
やってきつつあることも念頭に置くべきであり、
事実、安倍政権もそうした要素を盛り込んで、
「挽回策」の「玉」を検討しているようですが、
世界的な相場の「前提」そのものが変化するなか、
日本政府の「玉」だけでどこまで局面を動かせるか。
このまま波風穏やかな状況がしばらく続き、
日経平均がある程度、上昇したとして、
「その先」がどうなるのかはなんともいえませんので、
次号メルマガ(第169号:7月16日)で考察します。
☆
☆
★メルマガのお申し込みはこちら⇒「申し込みページへ」
※当月中のお申込みいただいた方には、当月発行分のバックナンバー(第167号:7月2日発行、第168号:7月9日発行)が届きます。
【↓↓↓いつもお読みいただいて、ありがとうございます。少しでも参考になった方、面白いと思われた方は、以下のランキングページにクリックをお願いします↓↓↓】
※ バックナンバーについてはこちら → 【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2014】 アベノミクスの進撃
【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2015】 霞が関の予言「日本未来設計図」 【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2016】 「AI時代」と「百年の富」
※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場観、相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。
※本メールマガジン及び時鳥氏へのブログ等のコメントは時鳥氏及び時鳥メルマガ発行委員会の広報物あるいは著作等に使用させていただくことがございます。あらかじめご了承ください。
コメントを残す