「どんでん返し」の「種」。
(午前0時の更新です)
黒田総裁はサプライズを封印するとのこと。
したがって、今日からの日銀会合の内容は、
おおよそ、事前リークの通りとみられています。
そして、その通りであるならば何が起きるかを、
前号メルマガ(第126号:9月18日)において、
たっぷりと考察いたしました。
日銀が「緩和を継続」すると言ったところで、
金融政策にはそもそも選択肢が少ない以上、
日銀にとれる「手法」は限られています。
また、それぞれの「手法」には、
「限界」と「副作用」が知られているため、
特に「副作用」についてどのように配慮するか、
日銀の目配せの細やかさとともに、
黒田総裁の「対話」の能力が、
いつになくクローズアップされそうです。
はてさて。
日銀の「決断」を市場がどう受け止めるか。
そして、黒田総裁のお手並みは如何か。
今日と明日、市場関係者のほぼすべてが、
落ち着かない気持ちで日銀と黒田総裁の、
一挙手一投足を見つめるほかはありません。
もっとも。
当然のことながら、
現在の市場を動かすアクターは、
日銀だけではありません。
9月も後半に突入しましたが、
前号メルマガにも書いたように、
米国、欧州、中国、新興国などのそれぞれで、
相当に気になる話が進行中です。
欧州でも突発的に大きな事件が浮上しましたし、
何よりも米国の動向が気がかりです。
被害はさほど大きくはないというものの、
NYの爆発はどうもテロだったようです。
IS系メディアが犯行声明を出したそうですが、
その政治的な影響が気がかりです。
いよいよヒラリー氏とトランプ氏の激突。
全世界が見守る中、テレビカメラの前で、
直接に論戦を戦わせることになります。
政治は、常に合理的なわけではなりません。
むしろ、偶発的で非合理的な何かに左右され、
後になって「なぜ?」と考え込むような、
「悪い選択」をしてしまうことが多々あります。
ヒラリー氏、トランプ氏のどちらかが、
「悪い選択」であるなどとは申し上げませんが、
少なくとも米国民の多くの人々が、
その選択が「良い未来」「悪い未来」の、
どちらをもたらすことになるのかを、
よく理解しているようにも思えません。
(この点、日本国民も他国のことはいえませんが)
日銀、そして米国FRBが「決断」を下し、
市場に一定の方向性が出るにしても、
そうした方向感を吹き飛ばすような、
「どんでん返し」の「種」があることは、
前号メルマガでたっぷりと書いた通りです。
だからこそ、同メルマガでは、
今日、明日のイベントによって生じる、
トレンドで儲けようと思われる方々に、
注意すべきポイントをお書きしました。
一歩引いて考えるならば、
非常に面白い局面ではありますが、
あまりにもたくさんの重大ファクターが、
同時並行で大変なドラマを展開中であり、
欲や焦り、そして頑固さといったものが、
命取りとなりかねないところでもあります。
くれぐれも、振り回されず、
間違っても、破滅などなさいませんよう。
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