「日銀砲」なかりせば。
昨日も「16600円台近辺の攻防」が継続。
もっともトレンドとしては下げ基調。
一瞬だけ為替が円安に向かいましたが、
米国の株安に足を引っ張られる形で、
じわりじわりと下げてきています。
権利落ち分を考慮すると、
そろそろ「弱気」といってよい水準です。
日銀側が「総括的検証」の中身について、
しきりに情報を事前リークしています。
黒田総裁はサプライズを封印するそうなので、
おおむね、報道の通りになると思われますが、
それでも過去のサプライズの記憶もあって、
最終的な投資判断は蓋が開くまでできず、
大勢が様子見のためか、商いは膨らみません。
がっくりしている人も多いと聞きます。
先週あたりは「年内19000円回復」などの、
勇ましい見出しをあちこちで散見しましたが、
私が一連のメルマガで警戒してきたように、
上昇「期待」に乗るにはリスクのある局面でした。
米国は年内の追加利上げがほぼ既定路線であり、
日本はマイナス金利の深堀りが報じられているのに、
為替はちっとも円安に向かいません。
買い方の最後の頼みはやはり日銀。
ですが、その日銀による「日銀砲」が、
ここのところ影を潜めて勢いがありません。
「日銀砲」なかりせば、崩落しかねない局面です。
無論、「黒田バズーカ3」で量的緩和が拡大されれば、
サプライズ効果で短期的に急上昇するかもしれず、
9月21日までは何があるかわかりませんが、
マイナス金利の深堀りだけならば、
買い方の「期待」どおり行くかどうかは疑問です。
いずれにせよ、日銀の「決断」次第です。
だいたい材料も揃ってきましたので、
次号メルマガ(第126号:9月18日)で、
秋以降の相場展開の見立てを述べます。
もっとも、相場のほうに異変が予想されるにせよ、
前号メルマガにも少し書いたように、
政界のほうは国内の「秋の難局」がだいぶ弱まり、
安倍政権はしばらく安堵の日々になりそうです。
外交上の「大玉」が大詰めであることに加え、
野党・民進党の致命的な「敵失」によって、
足元がかなり安泰になってきたといえます。
今日の代表選で「番狂わせ」がなければ、
蓮舫氏が新代表に就任するとみられていますが、
そうなると民進党は「二重国籍問題」ではない、
別の問題の「再燃」で与党側から総攻撃を受け、
また、党内が四分五裂しかねない内紛となりかねず、
数年は回復不能のダメージを受けるかもしれません。
(何の問題かは、次号メルマガに書きます)
おかげで政府・与党の人々の顔色が良いです。
今、永田町では、年末から来年にかけての、
ちょっと驚くような情報が飛び交っています。
安倍政権はこうした「敵失」の恩恵を活かし、
しっかりと景気・経済対策に取り組むことで、
内外に吹く諸々の逆風を粘り腰でしのぎ切り、
長期的な景気回復につなげて欲しいものです。
民進党の代表選の結果を確認し、
政界の今後の見立ても、次号メルマガで書く予定です。
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