「過熱圏」に差し掛かり、急落・調整。
(午前0時の更新です)
昨日の日経平均は小幅に続落。
しかし「小幅に続落」といっても、
結果的に終値がそのあたりに落ち着いただけで、
高値(23382.15円)と安値(22522.83円)の差が、
859.32円もあるというド派手な値動きの一日でした。
寄り付きからほぼ一本調子で上昇しました。
トランプ氏がアジア歴訪を無難にこなしつつあり、
北朝鮮側にも特段の具体的な動きがないことが、
市場全体の安心材料となったこともあり、
日経平均は23382.15円まで上昇しました。
しかし、そこで急落を試す動きが出たことから、
一挙に市場全体が利確ムードに押されました。
もっともここで急落が発生したことは、
私のメルマガを読まれている方にとっては、
特に不思議ではないことだったと思われます。
前号メルマガ(第185号:11月5日)で、
私は以下のように分析しています。
「今週はSQという特殊要因もあります。
それでなくとも日経平均の株価水準は、
もう間もなく「過熱圏」に到達してきます。
●●●が●●●●を超えてくれば、
そろそろ急落を試す筋が出てきそうですので、
「上値余地いっぱいまでは上がる」と、
根拠なく「期待」するのはやはり禁物かと思います。」
(時鳥メルマガ:第185号より)
それゆえ、以下のように書いたわけです。
「いずれにせよそろそろ「過熱圏」に差し掛かります。
買いよりは「売り目線」で相場を眺めるほうが、
より「安心、安全、堅実」になってくると思われます。」
(同上)
直近の数値を基に計算すれば簡単に出てきますが、
昨日、●●●が●●●●となったのは23350円あたりです。
昨日は実際に●●●が●●●●を超えてきて、
瞬間的に高値(23382.15円)をつけたその後に、
実際に急落を試す筋があらわれたわけです。
そしてその急落の試みが功を奏してしまい、
そのまま大きく反落していったというのが、
昨日の乱高下劇の正体というのが私の見解です。
SQに絡む思惑もその背景にあった可能性がありますが、
さすがに数時間で859.32円もの急降下というのは、
ちょっとビビッたという方も多かったと思います。
しかし、こうしたことはよくあることであり、
だからこそ、このあたりの株価位置で、
私は「売り目線」を御提示していたわけです。
こうしたことは古くからの読者の皆様にとっては、
もはや説明の必要もないことだと思います。
さて。今後の話です。
トランプ氏のアジア歴訪の最後の最後に、
ベトナムで開催されるAPECがあり、
プーチン大統領との会談がある模様です。
北朝鮮を今後、どう「処分」するかについて、
日本、韓国、中国と「根回し」をして、
米ロ首脳会談で総仕上げという格好です。
したがってトランプ氏が帰国する11月15日以降、
「対話」か「圧力」か、あるいは「行動」か、
何らかのアクションが出て来るものと思われ、
来週以降の日経平均にも強く影響を与えそうです。
「過熱圏」に差し掛かったとはいえ、
日経平均の「上値余地」はまだまだあります。
無論、昨日、発生したポジション調整に、
もう少し日柄が必要と考えるのが自然ですが、
内外の環境が波風静かで穏やかであれば、
「上値余地」いっぱいを目指しての再上昇も、
まだ十分にその可能性を残していることも事実です。
このまま限界まで上昇し、バブル化するか、
「危機」を受けて大きな調整に発展するかは、
すぐれて政治的、軍事的駆け引き左右されますので、
次号メルマガ(第186号:11月12日)では、
トランプ大統領のアジア歴訪で聞こえてきた話を、
相場分析に盛り込んで見立てを述べる予定です。
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