日経平均はお馴染みの位置で様子見となっています。

米国株が反発した日は円高が重しになり、

円高が一段落した日は米国株や原油が急落したりと、

どうもちぐはぐな相場環境となっており、

日経平均に上昇の手がかりを与えられません。

市場全体が日米当局の「決断」待ちのため、

夏から続く薄商いが今なお継続する形となり、

海外勢も個人投資家も様子見です。

知人の勤務する証券会社では、

日本株は売り買いの手がかりがないため、

米国株や投信ばかり勧めているそうですが、

顧客の投資家も懐疑的になっており、

どんな商品であれ売買してくれないので、

稼ぎがなくて困っているとボヤいています。

一方、不動産市場でも、

無視できない兆候が生じている模様です。

都心の住宅用不動産は値崩れする一方、

ある種類の投資用物件に人気が集まっています。

(前号メルマガに書いたものとは違う話です)

当面は日米当局、特に日銀の「決断」で、

株が暴騰したり、暴落したりといった、

大きな波乱がありそうですが、

そうしたことをさておいても、

株式市場や不動産市場のこうした変化は、

経済全体の大きなトレンドを物語っており、

長い目で見ての投資戦略に、

重要な示唆を与えてくれると考えられます。

最近、朝夕の空気に、ようやく秋を実感します。

秋は来年の予兆が出てくるものであり、

来年に向けての計画を練り始める時期です。

皆の目が日銀ばかりに向いており、

当局の動向以外のことがあまり話題になりませんが、

日銀がどういう「決断」をするにせよ、

その後のシナリオはだいたい限られています。

足元で発生している様々な兆候を整理し、

次号メルマガ(第126号:9月18日)において、

来年に向けてのトレンドと、

今後の中長期的な投資計画について、

私なりの見解を述べてみたいと思います。

大きな投資方針さえ間違えてなければ、

やがて富は必ず大きくなっていきますので、

私はこれが一番、重要なポイントだと考えています。

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