なかなか波風は穏やかにならず。
昨日の日経平均は続伸して137.61円高。
昨日はちょっと良い材料が出ました。
鉄鋼・アルミ関税の除外申請が認められたなかに、
日本企業が入っていたこともありますし、
パウエルFRB議長のタカ派的な発言によって、
為替が若干、円安方向に振れてきたことなどが、
それなりの好材料と見做されたものとみられます。
値がさ株を中心に買われたということは、
日本市場全体を「割安」とみてのことでしょうし、
安倍政権に「三選」の希望があるということで、
日経平均の底堅さが評価されてのことでしょう。
もっとも、日経平均の上昇幅は大きくはなく、
引けにかけては少し値を消したあたりをみても、
まだそれほど勢いのある上昇ともいえず、
23000円ラインはやや遠い印象を受ける一日でした。
一部の企業に関税除外が認められたとはいえ、
米国当局による審査はあまり進んでいないようで、
しかも、関税の除外が認められた件数よりも、
却下されて課税されるもののほうが多いようであり、
「貿易戦争」が回避される雰囲気でもありません。
また、FRBが強気なタカ派発言をするということは、
米国の長期金利に上昇圧力をかけるわけであり、
度が過ぎれば円安による日本経済へのメリットよりも、
「次の危機」による世界経済の収縮効果のほうが、
勝ってしまうことになりかねません。
南欧の政局も常に波乱含みで推移しています。
また、安倍政権側に余裕が見えかけた国内政局も、
会期延長をめぐるゴタゴタが尾を引いてしまい、
早くもちょっと波乱含みの様子となっています。
海外要因が波風穏やかになっていくことと、
今国会を円満に閉じることに成功することの2つが、
ここから先の「熱い夏」の条件だったはずですが、
どちらもイマイチな状況のまま、
6月最終週を迎えようとしているという状況を踏まえ、
次号メルマガ(第218号:6月24日)で展望を述べます。
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