「内部の人々」の苦悩。
(午前2時の更新です)
昨日の日経平均は反発。
一昨日までの下げを引きずらず、
一時、16800円近くまで戻したところに、
「日銀砲」への「期待」を感じますが、
しかし、結局、ナイトではその上昇分を消し、
するすると16500円台まで下げています。
米国の追加利上げ観測にともない、
為替が一時、円安に振れたのは好材料ですが、
前号メルマガ(第121号:8月14日)等でも触れた通り、
追加利上げは世界市場の攪乱要因になりかねず、
すでにNYダウはかなり下げており注意が必要です。
いずれにせよ、ここから先の上昇は、
「日銀砲」が頼みという状況は変わっておらず、
日銀の影に一喜一憂しながら、
為替を睨んでの神経質な展開が続いています。
いずれにせよ、上昇の可能性はなくはないですが、
しかし、たとえ「日銀砲」の威力で上昇するにせよ、
それは、あまり歓迎できるものではありません。
海外勢は手ぐすねを引いて待っているようです。
さて。
現時点では構造的な円高圧力がかかっていますが、
皮肉なことに日銀の努力がこれを招いています。
円高は日本株の下げ要因であることは変わらず、
政府・日銀としてもやきもきしていますが、
しかし、円に買いが集まる状況が続くのは、
逆説的ではありますが、まだ「幸せ」です。
やがて、「ある水準」を超えることとなり、
政府・日銀の「失敗」が宣告されたら最後、
今後は一気に円安に向かって走ってしまい、
大変な悲劇を引き起こすことになりかねません。
非常に大切な話ですので、
次号メルマガ(第122号:8月21日)で、
為替について少し触れるつもりですが、
日本経済はどうも袋小路に入りつつあります。
安倍政権が取り組みつつある経済政策には、
長期的、超長期的に日本を復活させるための、
「決定打」ともいえるものも含まれていますが、
そうしたものが成果を挙げるより先に、
国債の信用と通貨の信任が失われれば、
アベノミクスという壮大な「経済実験」は、
砂上の楼閣のごとく崩壊しかねません。
その意味で日銀の「次の一手」がどうなるかは、
私達全員の未来に直結する重要な話です。
次号メルマガではこのあたりのことを含め、
金融政策、財政政策の策定に携わる、
「内部の人々」が何を苦悩しているか、
わりとモロな話を交えて書くつもりです。
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