【5月22日】 それでも期待する人々 (朝の情勢分析)
おはようございます。
昨日の夜は、ある場所で、ある方々と飲みました。
そこに来ていた金融関係者は一様に、
「いずれ追加緩和がある」と信じていました。
誰でも知ってるある巨大機関のファンドマネージャーは、
「追加緩和とGPIFをやれば15000円なんてもんじゃないですよ」と、
極めて強気の発言に終始していました。
こういう人々が、14000円を割った瞬間に、
すかさず買いを入れているわけです。
昨日の日経平均は、日銀決定会合を受けて、
「軸」の向こう側である14000円割れの水準に落ち込みましたが、
14000円を割った瞬間から旺盛な押し目買いが入り、
結局は14000円をキープしました。
ナイトセッションではFOMC議事録で米国株高が盛り返したのもあって、
14200円台まで回復。
かねてより申し上げている、
①米国株高
②追加緩和「期待」
③成長戦略「期待」
という「上昇エネルギー」はまだ健在であり、
14000円ラインと②、③の「期待」が密接にリンクしていることを、
あらためて実感させられます。
(この関係についてはメルマガに詳しく書きました。
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ただし、冒頭で紹介したファンドマネージャー達の「予測」は、
夏から秋にかけての株価予測です。
あくまで、消費増税を前に、政府が政策的な「玉」を繰り出し、
それがすべて有効に作用するという前提でのもの。
読者の方々でも、わが国の政府を信じ、財産を託してよいと思われる方は、
このファンドマネージャーのように14000円以下のレベルで買いを入れておけば、
秋口(7-9月)までにはそれなりの利が乗る可能性はあるでしょう。
もちろん、秋までに日経平均が1000円くらい下落する局面があっても耐えられるよう、
余裕をもってポジションをとることが大切ですが。
ただし、私は、そんなに政府を信じていません。
「政府」という意思をもった実体があるわけではなく、
利害関係も考え方もバラバラな実力者同士が、
常に水面下で熾烈な駆け引きを演じており、
その時々の力関係で出てくる「玉」が決まるのが永田町です。
派閥の間で閣僚ポストをうまく配分する関係で、
ほぼ決定済みだった重要政策がひっくり返るなんてことはしょっちゅうです。
特に理由はなくとも、一晩でガラリと全部が変わります。
「こうなるはずだ」「これはやるだろう」という「期待」を、
これまでも何度も何度も裏切られてきました経験上、
「儲け損ない」のほうが100倍も1000倍もマシであることを実感し、
政策「期待」なんかに乗っての投資はしないことに決めています。
ともあれ、そんなわけで14000円ラインでの政策期待はまだ健在で、
米国からの追い風に助けられても、まだ「軸」の上側をキープしています。
ただ、いずれにせよ、上値を切り下げての下降トレンド継続中です。
「期待」をもとにした押し目買いが継続するうちはいいのですが、
なんらかの事情で「期待」が剥落した場合は、
市場全体は雪崩を打って売りに転じます。
そうなったらチャンスです。
そうならなかったら、
目先は見送って「上の異常値」をひたすら待つわけです。
(上と下の待ち伏せポイントはメルマガに書きました)
どちらにせよ、大きなチャンスがいずれくるわけですから、
慌てず、騒がず、焦らず、じらされず、
資金と心に余裕をもって、株価の推移を見守りたいと思います。
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