日銀の決定会合と「8月相場」。
昨日の日経平均は反落。
米国株安に引きずられる形で下落した後、
若干、円安が進んだにもかかわらず、
再び急騰した長期金利への警戒と、
日銀の決定会合をめぐる不透明感によって、
そのまま反発せずに引けています。
売買高もそう大きく膨らんでいませんが、
市場が閑散としているというよりも、
日銀の息づかいを聞き逃すまいとする、
緊迫感と緊張感を感じるような状況です。
昨日は日銀が今月3回目の「指し値オペ」で、
「金利を上げない」と意思表示をしましたが、
今日の決定内容も変わりがないかどうか、
市場全体はいまひとつ信じ切れていません。
日銀の動向がこれほど注目されるのは、
久しくなかったことですが、
日銀はいつまでも眠っているわけではありません。
前号メルマガ(第223号:7月29日)で述べた通り、
大きな方針転換は「時間の問題」ではあります。
政治状況を睨みつつ、景気と株価に配慮しつつ、
難しい舵取りを強いられていれ黒田日銀が、
どんなシグナルを出してくるかは、
今年後半以降の相場を考えるにあたって、
最大級に重要な材料といってよいです。
また、日銀だけでなく米国や中国にも、
金融政策の今後をめぐる思惑があり、
バカンス・シーズンを迎えた為替市場が、
要人、当局者の些細や発言がひとつふたつで、
急変、急落する恐れも否定できませんので、
とにかくこの先がどうなっていくかを見極め、
ポジションをはっきりしたいところです。
ともあれ、日銀決定会合です。
これを超えてようやく「8月相場」に突入し、
今年後半以降が見えてくるでしょうから、
今日は最大限の注意が必要な一日といえます。
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