71年目の夏。
先週末の日経先物(ナイト)は、
ほとんどぴったり「ど真ん中」で引けました。
先々週末までは「底」を目指すと思われ、
実際、大きな下方圧力が働いていたのは確かです。
しかし、そんな中でも先週は、
「日銀の存在感」が薄商いの相場を支配し、
「ど真ん中」まで戻してしまったわけです。
今、日銀がやろうとしていること、
あるいは「やると期待されていること」に、
経済的な合理性があるかどうかは、
答えられる人が地球上にいるとは思えませんが、
しかし日銀への「期待」が高まり、
下落の勢いを反転させてしまったのは事実です。
今後も「日銀の存在感」が続くのか、
また、海外勢がそれにどう対応するのかが、
今週以降の相場をみる時の焦点かと思われます。
いずれにせよ、詳しい見立ては、
前号メルマガ(第121号:8月14日)に書きましたので、
興味のある方はご参照ください。
さて。
本日は終戦(敗戦)記念日です。
先の大戦から、今年で71年になります。
お盆でもありますので、
今日は静かに平和の祈りを捧げたいもの。
ただ、終戦(敗戦)から71年目というと、
私などはどうも落ち着かなくなります。
というのも大日本帝国は、
71年目で歴史の分岐点を迎えたからです。
明治大帝の王政復古(1868年)から数えて、
ちょうど71年目に第2次世界大戦が勃発し、
その後、1945年8月の敗戦によって、
大日本帝国は滅んでしまったわけです。
帝国は71年目にターニングポイントを迎え、
77年の歴史を閉じましたことになります。
前号メルマガに、現時点の私の懸念を書きましたが、
気になるのは今年、主に経済政策の点から、
日本国がターニングポイントを迎え、
もう後戻りできなくなる恐れがあることです。
そういえば「日本国」が77年目を迎えるのは、
今から6年後、2022年のことになります。
それは、私が最も警戒してきている時期です。
(詳しくは「2014年総集編」をお読み下さい)
いろいろな歴史観はありますが、
「客観的な事実」として大日本帝国は、
ABCD包囲網などに追い詰められた挙句、
陸海軍が「勝算の乏しい戦争」に、
国の命運を賭けることになりました。
「現在進行形の事実」として日本国は、
コントロール不能な内外要因に追い詰められ、
日本銀行が「勝算の乏しい金融政策」に、
国の命運を賭けることになりかねないわけです。
奇妙な歴史のシンクロといえばそれまでですが、
しかし、先週、「日銀の存在感」を背景にして、
日経平均がじわりじわりと上昇したのをみて、
どうも胸騒ぎを禁じ得ないものがあります。
私の懸念が杞憂であって欲しいと念じつつ、
今日という「祈りの日」を送りたいと思います。
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