「増税延期」は「勝負あった」、です。

財務省側の「最後の抵抗」は排除された模様です。

もっとも、官邸では昨年から「増税延期」は「規定路線」でしたが、

その「口実」が都合良く出て来ず、ここまで引っ張ったわけです。

結局は、サミットでの「リーマンショック級」宣言を「口実」に、

安倍総理の最終決断として「増税延期」が正式伝達され、

昨日、自民党も公明党も正式に延期の方針を受け入れました。

株式市場も素直に好感しています。

前号メルマガ(第110号:5月29日発行)で、

その存在を指摘した「上昇圧力」が素直に反映された格好です。

「増税延期」という「玉」が出てきた安心感に加えて、

米国高や円安というラッキーな追い風が吹いたこともあって、

日経平均はようやく17000円ラインを突破しました。

各社の調査に示された世論の強い後押しもあります。

気がかりなのは「解散」をめぐって示された、

政府・与党中枢の「きしみ」です。

一応、「解散」についても、麻生副総理らへの説得で、

なんとか政府・与党の了承を取り付けたようです。

(党全体で「解散をしない」と芝居を打ち、

明日、抜き打ち解散するつもりだろうと警戒する人もいますが)

現時点では、「安倍降ろし」にまで言及する幹部はいません。

野党側が内閣不信任案提出を決め、

会期末のギリギリになって永田町は緊迫していますが、

総理が与党内をグリップできるのであれば、

危機的状況には至らないものと思われます。

ただ、総理の決断に政府・与党から異論が出たことは事実です。

サミットの成果もあって、安倍総理個人の人気が再上昇したため、

参院選(衆参ダブル?)まで一ヶ月という現時点では、

党を割ったり壊したりするのは得策とは思えませんが、

遺恨は遺恨として残ることが懸念されます。

いずれにせよ、国会は今日と明日の2日間。

最後の最後まで緊迫する局面がやってきました。

いつも申し上げるように「政界は一寸先が闇」。

最後の最後まで何があるかわからないのが、

政治の怖さであり、相場の怖さでもあります。

気になるのは政府・与党中枢の不協和音です。

また、6月になれば外部要因による「暗雲」も警戒されます。

平穏無事に参院選に突入できるのかどうか、

息詰まる思いでこの2日間の推移を見守った上で、

6月以降の相場の方向性について、

次号メルマガ(第111号:6月5日発行)で分析するつもりです。。

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