G20を受け、世界的に「雪解け」となった3月でした。

日米欧中の世界4極が揃って「危機」を認識し、

それぞれにアクションを起こしたたために、

全体的に下落が止まり、戻しています。

もっとも、米国市場は再び最高値を伺いかねない上昇ですが、

日経平均は為替に翻弄されて一進一退となっています。

前号メルマガ(第100号:3月20日発行)で書いたように、

日経平均にはまだ上値余地がたっぷりありますし、

これからまだ政府・日銀の「玉」が「期待」されます。

為替さえ落ち着けば、年央にかけて上昇するところですが、

そのためにも円高の進行は阻止しておきたいところ。

おそらく、介入を示唆する発言などによって、

ヘッジファンドを牽制する動きが出てくると思いますが、

今週以降の日経平均を占うには、まず為替に注目です。

「増税凍結」はほぼ既定路線となりつつあります。

世界経済は今年後半以降に大きな不安要因を残しており、

そんな状況で日本が来年、増税に踏み切れば、

「日本発の世界恐慌」が発生する恐れすらあり、

誰がどう考えても増税などできるわけがありません。

(先日、総理に増税を迫った民「主」党議員がいましたが…)

政府・与党側の答弁・発言内容が一斉に変化したり、

藪から棒に「世界経済分析会合」がセットされたりして、

「ああ、増税はしないんだな」との認識が広がっていますが、

それでも日経平均が一進一退を続けているというのは、

マーケットはもっと別の何かを求めているわけです。

考えてみれば、「増税凍結」は現状維持に過ぎず、

その現状というのは「失敗だった」と総理も認めた、

「8%への増税不況」の継続でしかないわけです。

ここから日経平均を力強く再上昇しようとすれば、

「増税凍結」のその先の「玉」が必要となり、

政府・日銀も参院選までのカレンダーを眺めつつ、

いつ、どのタイミングで「玉」を繰り出すか考えています。

そろそろ「4月相場」を考える時期にきていますが、

「4月相場」の鍵はそのあたりにあると私は考えています。

詳しい内容は前号メルマガに書いた通りですが。

今週あたり、「何か」がありそうですので、

為替の動向と政府・与党の発言には要注意です。

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