おはようございます。

米国株に急落の兆しが出ていることは、

先月から、何度か触れてきました。

私は、米国経済の諸指標がいいので、

もうワンテンポ置いてから急落(調整)と思っていましたが、

週明けから猛烈にNY市場が売り崩され、

その流れが、連休明け、昨日の日本市場の急落につながりました。

ただし、昨日のイエレン議会証言を受け、

NY市場の下げは一段落。ひとまず反発してます。

これを受けて、日本市場も下げ止まるのでしょうか?

それとも、このまま下に走るのでしょうか?

ひとつ、頭に入れておきたいのは、

ウクライナ情勢や、中国経済失速などもくすぶっているとはいえ、

今週のNY市場の下げは、昨日のイエレン議会証言を前にし、

昨日の日本市場の下げは、週末のオプションSQを前にしているという、

それぞれの特殊事情があったということです。

米国市場を動かす最大の要因は、金融当局の「政策意図」です。

それゆえ、マーケットは、イエレン発言の前に強烈な下げで「催促」したり、

彼女の発言に「反応」して盛大に吹いたりを繰り返しています。

月曜、火曜と下げ、水曜の証言を受けて反発したのは典型的なそれでした。

また、日本市場を動かす最大の要因は、ヘッジファンドの「思惑」です。

「グローバル・リスク」という外的要因や、日本政府の政策要因を、

常に過剰に騒ぎ立て、「過度の強気」か「過度の弱気」のどちらかに動き、

真ん中がほとんどないのが特徴ですが、SQの前には材料そっちのけで、

上か、下か、節目の数字をめぐる「思惑」で乱高下します。

昨日の下げはきつかったとはいうものの、

日経平均はまだ「正常値」。

下限ぎりぎりとはいえ、「居心地のいい水準」の範囲内です。

ここから本格的に14000円を割って下に走るかどうか判断するのは、

オプションSQの結果を見極めてからでいいでしょう。

もっとも、下げるなら下げるで、それはチャンスです。

ことに、これまでアベノミクス相場では、

日経平均は25D乖離率マイナス10%で必ず反発していますから、

そのあたりで買う「基盤的国策銘柄」ならば、

まず、どう転んでも損をする展開にはならないでしょう。

5月中旬の時点でそこまでいく可能性はあまり高くないはずですが、

そうなればそうなったで、粛々とチャンスを掴めばいいのです。

いずれにせよ、焦って中途半端なところで手を出すのではなく、

「絶対負けない絶好機」が来るまで、

心と資金に余裕を持って情勢を見極めることに徹したいと思います。

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