SQ通過後も、日本株の独歩安は継続中。

為替が落ち着かないことには、反攻の糸口は見出せません。

この円買いには実需の要素も濃く、

日本政府がこれに対抗する手段は限られています。

為替が「次のターゲット」をクリアするまでは、

円高傾向が止まらないという人もいるようですが、

いずれにせよ、安心して株を買える雰囲気ではありません。

ただ、前号メルマガ(第103号:4月10日発行)に書いた、

「下限ライン」を超えて売り込まれるほどの悪材料もありません。

少し待てば、政府・日銀が何らかの「玉」を出し、

株価を維持しようとするはずですから、

これに対する買い方の「期待」と売り方の「警戒」もあります。

為替でやられているぶんには日本政府に対抗策は乏しいですが、

株でやられているぶんには強烈なパンチを一発、お見舞いできます。

政権側が、いつ、どの規模で繰り出してくるかで、

年度初めからの下落局面は一時的にでも流れが変わるでしょう。

「4月相場」はその駆け引きといえます。

ただ、政府・日銀は無限に「玉」を持っているわけでなく、

その効果は時間的にも値幅的にも限られていることは、

以前からのメルマガで具体的に申し上げてきた通りです。

相当な「大玉」の噂もいくつか浮上してはいますが、

その副作用も相当に強力であるため、そう簡単ではありません。

これは前号メルマガで非常に詳しく書いた話ですが、

「安倍カレンダー」の尺を長くとって俯瞰するならば、

「本当の意味での大勝負」はこの夏の国政選挙ではなく、

すべからく「2018年」を基準に考えるべきであり、

したがって、経済政策も「2018年」から逆算すべきです。

その頃の世界景気がどうなっているかにもよりますが、

大事な時に政府・日銀が「玉切れ」となっているばかりか、

過去の「玉」の副作用に苦しんでいるのでは困ります。

すっかり「衆参ダブル」が既定路線となっていますが、

官邸は本当にやるべきかどうか真剣に悩んでいるようです。

後先顧みずに、全ての「玉」を今年の夏に向けて繰り出すべきか、

それとも、2018年に向けてある程度、温存しておくべきかは、

本当に「5月まで慎重に見極める」つもりなのでしょう。

次号メルマガ(第104号:4月17日)では、

メディアが絶対に報じない、ある「タブー」の話題を書きますが、

深いところ、見えないところで、潮目が確実に変わっています。

権力の世界は全力でのギリギリの「殺し合い」が行われています。

「政界は一寸先が闇」と言われるとおり、

刻一刻と、しかも、劇的に環境が変わっていきます。

「○○だから、○○だろう」という予断や憶測は、

時に(文字通りの)死を招くことを私は何度も見ました。

その熾烈な戦いの世界を生き残り、富を築くことが、

私のメルマガの大きなテーマです。

当面、2018年から逆算して、どう投資計画を立てていくのか、

次号メルマガでも、私の考え方を具体的にご披露するつもりです。

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