日経平均は膠着。

東証の売買高はなんとか2兆円を超えたものの、

なかなか活況を呈するところまではいきません。

政府が「景気対策」の補正予算を組むのはほぼ確実とみられ、

その規模も10兆円程度と、わりと大きくなると言われています。

前号メルマガ(第100号:3月13日発行)で申し上げた通り、

本来なら株価には相当なインパクトがあるはずです。

3月の株価上昇はこの「期待」を織り込んだ側面もあり、

すでに、建設関連などに買いを入れた人も多いと聞いてます。

今週は政府が景気対策の「玉」を出すとみられていた通り、

「若者向け商品券のばら撒き」など、

やや「苦し紛れ」のアイデアもリークされたりして、

こうしたことが「期待」の風となって吹いてはいますが、

日経平均は17000円を挟んだ攻防から抜けられず、

ややもすると下がり気味となっています。

NYダウもまた一進一退です。

NY株価が一定程度、上昇すると、

すかさず「早期利上げ」説がブレーキをかけます。

NYの株価だけが下がるならいいのですが、

今は「米国がくしゃみをすれば世界が大風邪」の時代です。

ひとまず落ち着いたはずの世界経済の「不安」が、

米国の利上げでぶり返す恐れもあり、

NY市場もまた、神経戦の様相を呈してきました。

来週から「4月相場」がやってきます。

メディアでもネットでもボロクソに叩かれっぱなしですが、

自公両党のベテランほ、「民進党」発足に脅威を感じています。

今週末(日曜日)の新党発足にあわせて、

安倍政権側がいったい何を仕掛けてくるのか。

また、参院選(衆参ダブル)へのタイムスケジュールを考えれば、

この4月あたりは「玉」の話題がたくさん飛び出すでしょう。

政策要因だけを考えるならば、

そろそろもう一段階の上昇があってもいい頃ではあります。

一方で、日本経済の足元は悪く、世界経済の「不安」も去りません。

2月末のG20を受けて3月は日米欧中がそれぞれに動きましたが、

今や、金融政策の効果は「賞味期限つき」です。

はたして3月の「雪解け」ムードがいつまでもつのでしょうか。

このように、「期待」と「不安」の材料を並べてみる限り、

おおよその基本シナリオがみえてきたように思います。

今週は膠着状態の一進一退が続きましたが、

上記のように今週末から大きなファクターが連続します。

特に、来週は転機となる可能性がありますので、

次号メルマガ(第101号:3月26日発行)で分析してみます。

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