(午前0時の更新です)

わずか3か月ちょっと前まで、

「NYダウ18000ドルは高すぎる」と、

米政府も、FRBも、また有識者の多くも考えていたのに、

先週、NYダウは21000ドルを突破してしまいました。

トランプ大統領の出す「玉」のパワーを、

まざまざと見せつけられた一週間だったといえます。

これで経済政策の骨格と方向性は定まったといえますが、

この後、トランプ政権は予算教書をはじめとして、

一連の詳細な具体策を順次繰り出してくるでしょう。

「玉」の全容が判明するのは間もなくのはずです。

すでにもう「トランプ・バブル」と言える状況ですが、

今後、米国市場は「期待」先行の上昇から、

「事実」と「業績」に基づく値動きへと、

相場の基調は変化していくと思われます。

トランプ大統領がその言葉通りに全てを実施し、

かつ、政権がひっくり返らない限りにおいて、

米国市場はまだ上昇余力があると考えられます。

一方、日経平均も米国上昇の恩恵を受けて、

基本的には上昇機運に乗っていますが、

どうもおっかなびっくり腰の引けた上昇になっています。

トランプ政権の「玉」やFRBの利上げによって、

円安の機運は高まっているにもかかわらず、

先週、ようやく突破した19500円のあたりを、

またも、行きつ戻りつして週が明けました。

なかなか「気迷い」から抜け出し切れません。

昨日、私がある地方都市で食事をしたお店で、

隣に座った見知らぬ方が、

「最近はテレビをつけたら、

森友学園か金正男か小池百合子ばっかりだ」

とぼやいていましたが、

前号メルマガ(第150号:3月5日)でも詳述した通り、

それらは決してただのゴシップではありません。

国家と政権の未来に直結しかねないような、

極めて重要な内容をはらんでいるからこそ、

官邸がいくらメディアに圧力をかけても、

ちっとも報道が止むことはないわけです。

どの疑惑も国家と政権を揺るがす一大事です。

今週は、今日の参議院予算委員会で、

野党第一党である民進党の蓮舫代表が登場して、

安倍政権の絡む疑惑を全力で追及すると聞いていますが、

おそらくはここが疑惑追及の第一のピークになるでしょう。

蓮舫氏に人気があるか不人気なのかはともかく、

「総理の天敵」とも称される「攻撃力」は確かですので、

今週、政権側が彼女の追及をどうかわしていくかで、

今後の展開はほぼ定まっていくと思われます。

(基本的には前号メルマガに見立てた通りです)

もっとも、野党側の追及の第一波をしのいでも、

この3月は国家と政権に次々と難局がやってきそうなのも、

前号メルマガで詳しく述べた通りです。

米国の「トランプ・バブル」の追い風を受けて、

日経平均が本格的な上昇機運の乗り切れるかどうかは、

それら難局をどうしのぎ、反撃に転じるかにかかっています。

やはり、今週も目が離せない展開が続きそうです。

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