火曜日の日経平均は朝9時台から仕掛けられました。

その後、上海市場も思わしくない動きをみせると、

一気に16570.22円まで下落しました。

後場ではいったん16800円台まで戻しましたが、

あまり勢いはなく、16783.15円で引けました。

昨日朝の時点で、特段の悪材料が出たわけではありません。

また、欧州と日本の金融政策への「期待」もありますので、

もう少し、上昇基調が続いても良さそうなものでしたが、

売りの仕掛けで崩れてしまいました。

そして、今日は「魔の水曜日」です。

SQ週の値動きを合理的に予測することは不可能ですが、

前号メルマガ(第98号:3月6日発行)で書いたように、

一定のパターンがみられます。

ここ最近の事例の通りならば、SQ週の水曜日は、

前日の動きに引きずられることが多いものです。

今週もそうなるかどうか、見極めたいと思います。

過去のブログや総集編をご覧の方はおわかりのように、

SQ通過後「時鳥トレード」のチャンスがあることもあります。

今週も、SQ要因「だけ」で十分な株価位置までくれば、

エントリーをする条件が整うかもしれません。

さて。どうなりますか。

もっとも。
昨日、16900円前後というたいして高くもない位置から、

不意の売り仕掛けに屈した形になってしまったことは、

せっかく「雪解け」後の春が「期待」されているだけに、

ちょっと残念には思います。

欧州と日本で金融政策のバズーカが「期待」され、

日本では選挙対策の「玉」の話が次々と出ています。

せめて「つかの間の春」が来るとすれば、

客観情勢から、今をおいて他はないはずなのですが、

こういう状況でも上昇を維持できないほど、

投資家の心理が冷え込んでいるのだとすれば問題です。

一部の人々が煽る「3月10日暴落説」も広く拡散されていますが、

こういう「不安心理」が拡散されたことそれ自体が、

新しい「材料」となって相場に影響を与えないか気がかりです。

SQ後は、実際にその「3月10日」以降に出る「玉」(政策)や、

それにともなって投入される「弾」の程度をみて、

上昇圧力の強さを見極めようと考えていますが、

日本だけでなく、世界中で冷え込んだ投資家心理そのものが、

大きな下落圧力となってのしかかっていることは、

やはり否定できない事実です。

例えば、金価格が上昇基調にあることや、

国債金利のマイナス幅が拡大していることなどは、

世界的趨勢としてのリスク・オフを示しています。

メルマガ読者の方はご存じのとおり、

昨年、世間の人々がまだ株高で湧いている頃から、

世界も日本も景気後退局面に入ると私は見立て、

私自身は昨年末までに「冬ごもり」を完了して相場を見ていますが、

昨年からの見立ての通りなら、景気の「底」はまだまだ先でしょう。

前号メルマガ(第98号:3月6日発行)で少し触れたように、

安倍政権側が一発逆転の「秘策」を出し、

世界がどれだけ沈んでも、日本だけは独歩高にすることも、

決して不可能ではないと思いますが、

威力の大きい「玉」ほど副作用も強く、政治的な困難もあります。

不景気や不況、あるいは恐慌などは本当に嫌なものですが、

やはり、最大限に警戒をし、備えておいて損はないと思います。

投資家として、また、一般の給与生活者や自営業者として、

特に、今年の後半以降、先が見えない展開に苦しまないためにも、

不景気、不況、あるいは恐慌などが来たときに何をすべきか、

次号メルマガ(第99号:3月13日発行)で具体的に考察します。

投資家、また、生活者として、まず、「生き残ること」が大切です。

生き残り、健全な生活さえ確保できていれば、

不景気、不況、恐慌の際に撒かれる「富の種」を拾う幸運も、

やがってめぐってくると考えております。

そんなふうに景気と相場の動向を大きく俯瞰しつつ、

いろいろと分析と考察を走らせながら、

今日は日経平均が「魔の水曜日」になるかどうかを、

じっくりと見極めていきたいと思います。

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