先週の日経平均は「雪解け」となり、17000円に乗せました。

米国雇用統計も、とりあえず市場を荒らす数値ではなく、

相場環境はようやく落ち着いた感があります。

今後、欧州、そして日本、米国が金融政策を決定しますが、

G20で「期待」されたような動きをきちんとやれば、

株価はまた、一段の高値を記録することも可能です。

という状況で、メジャーSQ週です。

いつも申し上げる通り、SQ週の値動きには一定のパターンがあります。

先月は「びっくりしないことが肝要です」とブログに書きましたが、

SQ週はメルマガに書いたとおりに「びっくり」する動きが発生し、

そのまま世界中を「びっくり」させる大暴落へとつながりました。

もっとも、2月は外部要因に台頭した大きな不安との相乗効果で、

一気に15000円割れの大暴落劇を引き起こすSQとなりましたが、

今月は先述したように各国当局への「期待」の中でのSQです。

これが、ヘッジファンド同士の駆け引きにどう影響するかは、

実際に値動きを見てみないことにはわかりませんが、

できるなら、良いほうに「びっくり」させて欲しいものです。

もっとも、これまた毎月申し上げることで恐縮ですが、

SQ週の値動きは正確な予測は不可能です。

オプション価格をめぐる「思惑」と「駆け引き」で、

上であれ、下であれ、「想定外」の数値を出すべく、

合理性のほとんどない株価がしばしば出ます。

それなのに、「なぜだ」とか「こうなるはずだ」と混乱し、

目前の派手な値動きに魅入られてしまっては、

「相場の魔物」にやられ、大損害を被ることにもなりかねません。

むしろ、SQ週は「わけがわからないことが起きる」こと、

そして「想定外を狙って仕掛ける人々がいる」ことを知り、

「そんなもんだ」と鷹揚に構えることで、

適切なエントリーの機会が見えますし、

自分の「思惑」が外れた場合の損失を最小限にできます。

「相場巧者」である中上級者の方々は当然ご存じのはずですし、

古くからのメルマガ読者の方々や、

このブログを通読された方ならもう百も承知のように、

毎月、毎月、判で押したように同じようなことが起こりますが、

この「SQ週特有の値動き」を詳しく解説した良書があまりないので、

前号メルマガ(第98号:3月6日発行)にあらためて書きました。

「敵を知り、己を知れば百戦百勝」といいます。

何に投資してもいいですし、どういう手法でも結構ですが、

最低限、自分が勝負する市場の特性だけは押さえておきたいもの。

今週、妙な値動きになっても、やはりびっくりしないことが肝要です。

いや、良いほうに「びっくり」させて欲しいものだと、

日本政府の関係者と先月逃げ遅れた個人投資家は願っているでしょうが。

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