政権側に動きなし。
なかなか落ち着きません。
連休中に上海市場がまたもや急落。
NYダウは4日ぶりに反発とはいうものの、上げ幅は非常に小さく、
気が付けば15000ドル台突入も間近となっています。
前号メルマガ(第90号:1月10日発行)で書いたとおり、
私が算出する「居心地のいい水準」でみる限り、
日経平均の「下値余地」はまだまだ下です。
「セリング・クライマックス」はまだ発生しておらず、
「下げ切った」という感覚はまだありません。
ちょっと気になるのは、日本政府の「危機感」です。
大発会の日の大暴落時には、安倍総理本人がいきり立ち、
各方面に「なんとかしろ」と喝を入れたそうですが、
その後、中東や東アジアで危機が連続発生するや、
「株安」はあまり話題に上らなくなっているようです。
特に、北朝鮮の核実験は、安倍政権にとって「追い風」でした。
「安保反対」で結束しようとしてきた野党陣営の足並みも乱れ、
衆院予算委員会での追求もイマイチです。
株価下落の話になっても、
「中国のせい」「中東情勢のせい」「北朝鮮のせい」
と外部要因を「言い訳」にする限り、
「アベノミクスの成功」を無理に演出する必要もなくなります。
いずれ、株価が調整せざるを得ないことはわかり切っていましたが、
考えてみればうまいタイミングで外部要因が荒れたわけです。
中東も北朝鮮も、なんらかの形で国際協議が成立して、
「危機」が去ったなら霧が晴れたように株価も戻るはずですが、
そうならなかったとしても、政権にダメージがない以上、
参院選までまだ半年もあるのに、今、無理をする必要もありません。
安倍政権は世論の動向をみて、目先の株価対策を変化させます。
先週、特に後半の連鎖安局面で全く政権側に動きがなかったことを、
私はちょっと注視しております。
今後の株価の見立ては前号メルマガにたっぷり書きましたので、
そちらをご参照いただくこととして、
今週は、衆院の予算委員会、そして、参院の予算委員会と続き、
安倍政権側からいろいろと本音がポロリと出てくるでしょう。
要注目です。
☆
☆
★メルマガのお申し込みはこちら⇒「申し込みページへ」
※当月中のお申込みいただいた方には、当月発行分のバックナンバー(第89号:1月3日発行、第90号:1月10日発行)が届きます。
【↓↓↓いつもお読みいただいて、ありがとうございます。少しでも参考になった方、面白いと思われた方は、以下のランキングページにクリックをお願いします↓↓↓】
※ バックナンバーについてはこちら → 【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2014】 アベノミクスの進撃
※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場観、相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。
※本メールマガジン及び時鳥氏へのブログ等のコメントは時鳥氏及び時鳥メルマガ発行委員会の広報物あるいは著作等に使用させていただくことがございます。あらかじめご了承ください。
コメントを残す