一昨日の日経平均は前日比2.17円安。

昨日の日経平均は前日比3.22円高。

日経平均は2万円の少し手前にピタリと張り付いてしまった格好です。

昨日は、上下の値幅もわずか93.85円ですから、

売り方、買い方ともに難しい展開が続いています。

逆バリ専門で今は「売り目線」の「時鳥トレード」にとっても難しい相場展開です。

狙いは悪くなかったと思っております。

メルマガ読者はご存じのように、今回の上昇局面で最初から私が狙っていたのは、

「日経平均2万円」のターゲット達成後の反落局面です。

日足チャートをご覧になれば、「日経平均2万円」の「ターゲット達成」を機に、

カベにあたったように上昇が止まっているのは、おわかりいただけると思います。

しかし、通常ですと、「ターゲット達成」からの反落は最低でも数百円規模、

昨年までの日本市場なら千円級の調整が入ってから再上昇するものでしたが、

統一地方選が始まってから、1%も下がらないうちに買いが入ります。

政府PKOもありますが、政府PKOの防衛出動を見越した上で、

買い方に回っているヘッジファンドが積極的に買っているのも大きいようです。

したがって、高値で利食いは出るものの、すぐに吸収されて下がるに下がりません。

畢竟、メルマガでお伝えしているとおり、「小刻み」にとっていくしかありませんが、

動きの値幅が小さくなっていますので、非常に難しい局面です。

昨夜19940円で仕込んだ売り玉は、寄り後100円以上の含み益をはらみましたが、

例によってすぐに強い反発が始まったため、18870円で決済。わずか70円幅。

もっとも、今朝起きたら、ナイトでは19700円台まで落ちていましたので、

「あのまま利確をしていなければ」ともチラリと考えましたが、

昨日の時点ではそのまま下落する確信もなかったので仕方ありません。

昨年までなら、昨日のように「上値トライ失敗からの反落」をとらえた場合、

一発で300~500円の値幅が抜けたはずです。

せっかくセオリー通りの機会をとらえたのにわずか70円幅というのは、

いささか寂しい気もしますが、相場が下がるに下がらないので仕方ありません。

ただし、相場が下がってもすぐに上昇するおかげで、何度もチャンスがあり、

メルマガ第48号(3月22日発行)から書き続けている「小刻み戦略」を累積して、

累計利益は350円幅になっています。

一発で300円とるもの、小刻みに350円積み上げるのも、同じといえば同じですが、

もう3週間以上もやきもきが続いていますので、フラストレーションは溜まります。

しかしそうは言っても、年初からの資産増えるは13%弱へと拡大しており、

あと1~2回のチャンスをとらえれば、もう一年分の利益としても十分ですので、

焦ったり、慌てたり、熱くなったりはしないようにしたいと思います。

こういう時は自分自身を失ったら身を滅ぼします。

ただ、週明けから、「上値切り下げ、下値切り下げ」になっていますので、

今日もいったん反発した後に上値が重くなったら、下げのポイントかと思いますが、

思惑に左右される相場はやはり「安心、安全、堅実」ではないので注意が必要です。

さて。

統一地方選が終わるまでは、下がるに下がらない展開になるものの、

「政治的目標」を達成した後は、いったん調整入りする可能性が高いと読み、

「セル・イン・メイ」になれば、そこが最後の「買い場」になると考えてきました。

従来から「一直線にバブル化することはない」と申し上げてきた理由はそれです。

実際、すでに「2万円のカベ」で2回も跳ね返されており、

政府PKOさえなければ大きな調整が発生してしかるべき局面です。

ところが、前号メルマガ(第52号:4月12日発行)で詳しく書いたように、

海外においては先週台頭した米国の「利上げ先送り観測」や、

そして、国内においては「秋の総裁選対策」と「追加緩和期待」などによって、

相場全体をめぐる状況がガラリと変わりつつあります。

当面は、4月末から5月始めの「転機候補日」をよく見極め、

本当に調整入りしないのかどうかを確認する必要がありますが、

「セル・イン・メイが来ない」か、あるいは、来ても浅いものであれば、

意外に早く上昇の第2弾がやってくる可能性があります。

無論、EPSも、PERも、ここからの大幅な上昇を正当化する根拠はありませんが、

それでも「先高感」や「上昇期待」だけで、異常な上昇をすることはあります。

それが「バブル」です。

歴史上、バブルは世界のどこかで定期的に「必ず」発生する現象です。

すでに、都心の一部不動産は完全にバブル化していますし、

株価操作の対象となっている値嵩株や新興株の一部はバブルといってよい状況です。

このまま、コア銘柄はほとんど動かないのに、

値動きの軽い銘柄を中心に、投機的資金がどんどん流入するようであれば、

それはもう、典型的な「マネー・ゲーム」の時代です。

投資ではなく、投機。

無論、そうした形の値上がりに、私はお付き合いしませんし、

それよりも「政策の切れ目」や「外部要因の波乱」で、折り折りに急落するのを、

じっくり待つほうが性に合ってはいますが、

投資法は人それぞれですので、上昇「期待」で買う方を批判も攻撃もしません。

少なくとも、短期間はうんと儲かるでしょうから、

うまく相場の「転機」の前に逃げ切れれば勝者にはなります(これが難しい)。

願わくば読者の方々はどんな投資法であっても生き残っていただきたいものです。

前号メルマガ(第51号:4月12日発行)では、今後の「転機候補日」に触れましたが、

次号メルマガ(第52号:4月19日発行)では、そこから導かれる「相場シナリオ」を、

いくつか提示させていただき、それぞれに最適な戦略を考えていきたいと思います。

「バブル」の時代に、あえてスリリングな「投機」をやってみるか、

「バブル」の時代でも、やはり「安心、安全、堅実」な投資に徹するか。

投資家それぞれの考え方、戦略次第ではありますが、詳しくはメルマガで。

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