「政権枠組み」と「日米合意」と株式市場。
昨日の日経平均は小幅に続落。
参院選で自公両党が惨敗してしまい、
総理の進退や連立の組み替えなどが、
トピックスとして浮上しています。
もっとも潜在的な連立相手の政策は、
短期的な「株高」をもたらすものが、
多く含まれていることなどもあり、
石破総理の続投宣言とあいまって、
昨日の日経平均は一時上昇しました。
ただし、連立パターンの多くが、
財政不安など別の不安をもたらし、
日本経済を窮地に陥りかねないことを、
前号メルマガ（第587号：7月20日）で、
あわせて分析しているところであり、
実際、上値をとる動きは限定されて、
小幅ながら下落して引けています。
これから展開される政治ドラマが、
どのように推移していくのかに、
注目していく必要があります。
また、先ほどトランプ大統領が、
日米貿易協議が妥結したことを、
SNS上で公表したようですが、
この内容が事実であるならば、
市場参加者はまた悩まされます。
協議が合意に至ったこと自体は、
朗報といえば朗報でありますので、
一時的な買い材料になりますが、
「15％」という税率の水準は、
日本経済には深刻な打撃になり、
景気の見通しを悪くさせます。
結局、上値には制限がかかり、
不安心理が広がるにつれて、
下振れする恐れもありますが、
それらもまた日本政府・日銀が、
どのような対処をするのかで、
大いに左右されると思われます。
不明確で不透明な相場環境が、
しばらく続きそうでありますので、
心して向かいたい局面であります。
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