「当局の胸先三寸」。
(現在午前0時。都合によりこの時間に、短めに)
23日の欧州当局によるサプライズの「追加緩和」発言に続き、
24日には中国当局もサプライズのダブル緩和。
上値が重く、もたもたしていた日経平均も、
これを受けて19000円を突破するまで急伸しました。
このあたりは当局と短期筋との「駆け引き」です。
「世界同時株安」はなんとか一段落していますが、
8月頃から幾多の「危機シナリオ」が台頭していますので、
「もしも」に備えて対抗策を温存しておく必要もあるのですが、
当局側が危機に先んじて「先制攻撃」に出ることで、
市場にサプライズ効果をもたらしたのが欧州と中国の対応でした。
今週は、米国と日本の出番です。
ただし、日米当局が「緩和」で足を揃えるかは不透明。
米国FRBは「利上げ先送り」をするものと思われていますが、
さらなる「先送り」が米国経済に与える悪影響も無視できません。
日銀は「追加緩和」をしないだろうと思われていますが、
さりとてインフレ率未達をどう説明できるのか全く不明です。
いずれにせよ、現時点の株価は「緩和」を織り込みつつあり、
もし、日米欧中という「世界4極の同時緩和」などとなれば、
日経平均への短期的な上昇圧力は凄まじいものになりますが、
そうした「期待」が剥落したときの下落圧力も激しくなります。
これらはすべて高度な政策的判断を要求される上に、
いわば金融当局の胸先三寸で決まるわけですから、
事前に予測したり、推測するのは極めて困難です。
ひとつのポジションに過度に傾くということは、
外れた時に大きく損をするということですから、
今週、勝負するのであれば、冷静な計算が必要です。
私は、上下どちらかに「行くであろう」という「予測」には乗らず、
「どちらに動くかわからない」という局面では決して動きません。
基本的な戦略については、
前号メルマガ(第79号:10月25日発行)にたっぷり書きましたので、
ご興味のある方はご参照ください。
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