(午前0時半の更新です)

昨日の日経平均はようやく反発。

「2万円ライン」を上回って引けました。

反応度は鈍いとはいえ円安はやはり「追い風」です。

欧米が「引き締め」、日本が「緩和」を続ける限り、

金利差の点では円安の圧力が働きます。

また、貿易黒字が想定外に縮小しましたが、

経常黒字の縮小は円高圧力を緩和するものです。

無論、「地政学リスク」という重石もあって、

円安の速度は思った以上に遅いという他はなく、

また、先述の如く円安に対する株式市場の反応度は、

以前に比べてだいぶ薄くはなっていますが、

ようやくに新しい「冷や水」が出なかった日に、

為替という「追い風」が吹いてひと安心といえます。

懸念されていた国会での前川前次官の参考人招致も、

特に新しい材料や燃料が投下されたわけではなく、

与野党とも気の抜けたような質疑に終始しました。

あんなもので「閉会中審査」が終わるのであれば、

政府与党としてはこれほどラクなものはないはずです。

今日質疑に立った野党側議員は口を揃えて、

「憲法上の要請」として臨時国会を求めましたが、

憲法は臨時国会の開催期日を定めていませんから、

政権としては最も打撃の少ない時期を見計らって、

ほとぼりが冷めた頃にやるのが「王道」です。

実際、ここから畳みかけて政権を追及する力は、

今の野党にはありませんから、

少なくとも国会の場で総理が追及される機会は、

しばらくはなくなったといえます。

ようやく、少しだけ晴れ間が覗いたような感じです。

無論、「安心」するにはまだ早いのも確かです。

「政治リスク」は水面下で激化しつつあり、

「夏の政局」次第で政権は危ういことになりかねません。

また、「地政学リスク」はいつ破裂するかわからず、

「まさか」が起きれば日経平均も直撃されます。

しかし、前号メルマガに書いたように、

こうした「政治リスク」や「地政学リスク」がありつつも、

それでも日経平均を底堅く推移させる要因も存在しており、

「冷や水」の連鎖が止んで「危機」が「中休み」すれば、

この夏、日経平均が再上昇するシナリオはあり得ます。

そのためにも、今は「2万円ライン」を死守すること。

ここを固く守り切ることができた上で、

政権が波風穏やかな環境で「挽回策」に着手できれば、

それなりの結果は出せる位置にはまだつけています。

実際、安倍総理が政権と株価を再浮揚させるために、

まだいくつもの手段が残っているとみられます。

上値が重く、これという「決め手」に欠ける相場ですが、

今後の日経平均の推移は政権側の「努力」と「運」に、

かかっているといっても過言ではないでしょう。

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