「貿易戦争」の恐怖と22000円ライン割れ。
昨日の日経平均は大幅下落。
前場こそ、先週のレベルを維持しましたが、
NYや上海が崩れてきたことが波及したり、
「貿易戦争」が日本の景気先行きを不安にしたりと、
日本市場を売り込む材料が続出した結果、
後場にあっさりと22000円ラインを割りました。
先週は22000円を死守した日経平均でしたが、
前号メルマガ(第219号:7月1日)で、
「次に日経平均が売り込まれた際には、
22000円ラインを維持できるかどうかは、
なんともいえなくなってきています」
「ちょっと大きな波乱もあり得る状況ですので、
ある程度の覚悟は必要ではないかと思われます」
と分析していた通りのことが発生した結果、
22000円を割っての下落を引き起こしました。
RCEPの合意に一定の前進がみられたことや、
1ドル111円に迫る円安で推移していること等が、
前場の日経平均を支える材料となりましたが、
やはり7月6日に迫った米国の対中関税実施や、
窮屈すぎる7月の国会日程などの波乱要因が、
日本市場でも強く意識されてきています。
安倍政権こそ「粘り腰」で努力を続けるものの、
「7月相場」はやはり大きな波乱への警戒が、
のっけから市場を揺さぶることになっています。
今後の展望についても前号メルマガで書きましたが、
この夏、「そこそこの株高局面」が来るためには、
絶対不可欠な前提条件が2つ残されており、
そのいずれも現時点で不透明なままです。
昨夜、欧米市場が大崩れしなかったことは、
ひとまず安心だと言ってよいと思いますが、
しかし不安はまだ何も後退していません。
売るにせよ、買うにせよ、内外の情勢を、
きちんと見極めたいところですので、
引き続き情報の収集・分析に努めたいところです。
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