日経平均株価の「政権存続ライン」、「政権交代ライン」。
昨日の朝、たっぷりと不安要因を述べておきましたが、
昨日の日経平均は大反落しました。
昨夜、原油安がいったん和らぎ、NY市場は戻したものの、
日本の隣では北朝鮮情勢がどんどん不穏になっています。
鍵は「中国の動き」になると思いますが、
このあたりはまた、次号メルマガ(第94号:2月7日発行)で。
今週の焦点はマイナス金利がどこまで不安要因に対抗できるかでしたが、
日経平均が17000円に近接し、マイナス金利導入前水準に戻ったことで、
国会では「3日天下だった」という言葉が黒田総裁に投げられました。
もっとも、マイナス金利が本当に効くのかどうかは、
やはり、時間が経ってみないとなんとも言えないところがあります。
いわば、「貸出需要がない」と悩む金融機関に対して、
「貸さないとペナルティー」と突きつけたわけですが、
優良かつ健全な貸出先、投資先など、一朝一夕にはあらわれません。
今後、大きな投資に踏み切る企業が続くのかもしれませんが、
そうした経営判断を一晩でやり、数日で融資を打診することなど、
よほどのオーナー企業でない限り、まずないはずです。
黒田総裁はインフレ目標の達成を2017年に延期しています。
マイナス金利が本当に「3日天下」だったのかどうかは、
これらのサイクルが回る半年、1年を経過してからでないと、
実際にはなんとも言えないはずですし、
もしかしたら「神の一手」である可能性もまだあるわけです。
(それを肯定、否定する根拠ともないという意味において)
一方、副作用のほうは即座に出てくるものがあります。
銀行株が暴落すれば、経済全体に冷や水を浴びせます。
一昨日、「奇妙な現象」と書きましたが、
銀行の経営が怪しいのに景気が良くなるのは想像しづらいことです。
「銀行ばかりさんざん儲けやがって」という「怒り」には、
私も共感しないこともありませんが、しかし、冷静に考えるならば、
全産業の最上流に位置する銀行の経営が安泰だからこそ、
日本経済が適温に温められ、全体的な景気が上向くわけです。
銀行株が下げ止まり、明確に反発してくるか、
あるいは銀行が下げても株価が上昇するという明快な理由がない限り、
日経平均全体への不安は払拭できないようには思います。
マイナス金利の導入で市場の下落ムードに対抗したものの、
上昇分がすっかり値を消してしまったことで、
政権、日銀はちょっと苦しい状況に追い込まれています。
1月のメルマガで申し上げたように、
ここからさらに下げていけば、やがて「政権存続ライン」が来ます。
もっと下げていけば「政権交代ライン」もあります。
(これについては、次号メルマガでまた述べます)
もっとも、現時点では「政権交代」が可能な野党は存在しませんし、
そこまで株価が下がるのは余程のことがあってからでしょうが、
しかし、安倍政権自体は、いついかなる時も倒れる恐れがあり、
自民党内にも虎視眈々とそれを狙う人々がいます。
それゆえもあってか、株価がさらに下落する可能性を前にして、
政界が慌ただしく動き始めました。
やはり、春頃に大きな動きがある可能性も捨てきれませんので、
次号メルマガで詳しく分析してみたいと思います。
私は、大切なのは「絶対に生き残ること」であり、
そして、「必ず勝つポイントを見つけること」だと考えています。
大きな変動があっても、生き残り、必ず勝つことを考え続けて参ります。
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