「24000円ライン」という難所。
昨日の日経平均はしっかり。
日米間の良好なコミュニケーションが、
「貿易戦争」を緩和する見通しが広がり、
警戒感が後退しています。
安倍総理とトランプ大統領との夕食会と、
茂木大臣とライトハイザー代表との会談で、
ある程度の融和ムードが演出されたことは、
日本側が重視する関税や為替といった論点で、
破滅的な要求に屈する可能性が低くなり、
日経平均への安心材料といえます。
ただし、何が話し合われ、合意されたのかは、
26日の日米首脳会談後の発表をみるまで、
まだなんともわからないところがあります。
それでなくとも「24000円ライン」は難所です。
しっかりだった昨日も、結局、到達できず、
また跳ね返されてしまっていますが、
日本株が権利落ちとなる今日以降に、
日米協議で思わしくない材料が出れば、
「24000円ライン」の到達、値固めは困難となり、
逆に反落が試される恐れもなくはありません。
日米協議が悲劇的な結果とならなくとも、
米中の「貿易戦争」の悪影響は出てきており、
米国市場まで崩れていく展開が続くなら、
日経平均の上昇圧力は削がれます。
前号メルマガ（第231号：9月23日）で指摘した通り、
その他にも英国の「ハードブレクジット」懸念や、
トルコをはじめとする「新興国危機」なども、
いつクラッシュしてもおかしくない材料が、
グローバル・リスクとして燻っています。
こうした悪材料への懸念が消えないなか、
「24000円ライン」を突破できるかどうかで、
日経平均の未来は天と地ほども変わりますので、
いずれにせよ緊張を解くわけにはいきません。
国内政局でも「おや？」という話がありますので、
まずは日米協議の行く末を見極めた上で、
次号メルマガ（第232号：9月30日）のなかで、
秋以降の相場展望を分析して参りたいと思います。
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