昨日の日経平均は小幅に反発。

「不安」心理から下げ圧力が働いていますが、

いつものように後場、引けにかけて買いが入って、

なんとか前日比でプラスに転じることができました。

北朝鮮情勢は相変わらず危機的な状況にあります。

ただ、前号メルマガ(第156号:4月16日)に書いたように、

少なくとも米国が軍事行動に移るにはもう何段階かが必要で、

水面下で調整、駆け引き、話し合いが模索されていますし、

先週末、北朝鮮側が核実験だけはしなかったことで、

実際に「即時開戦」だけは回避されています。

北朝鮮が自暴自棄になって暴発さえしないのであれば、

「落とし所」を探る時間はもう少し必要でしょう。

あと数週間は米国も北朝鮮も右に左に揺さぶりあい、

周辺国を交えてのチキンレースが続きそうですので、

その間、双方の一挙手一投足への注意が続くかと。

一方。

全く別の文脈で米国市場に動きがみられます。

先日の大統領によるドル高牽制の「口先介入」を、

財務長官が否定する形で「ドル高容認」の発言をし、

為替市場にかかっていた円高圧力が少し緩和されました。

少なくとも日米の金融政策の違いを見る限り、

地政学的リスクによる「有事の円買い」や、

米国大統領による「口先介入」さえなければ、

円安方向に戻って不思議ではない局面です。

財務長官の発言と円安は日経平均にとって「追い風」。

ただし、大統領と閣僚の発言が常に食い違い、

そのたびに混乱させられるのはトランプ政権の特徴ですから、

「これで円安が進む」とまでは断言できませんが。

また、トランプ政権は軍事的対処ばかりやってるわけでなく、

経済政策についてもギリギリで必死の努力を続けています。

もうすぐ新政権発足から「最初の100日間」が終わり、

「結果」が問われる頃でありますので、

減税や財政出動、金融規制改革などの「玉」が、

具体性のある形で求められるところです。

地政学的リスクの台頭で日経平均は弱気になったまま、

低い水準で膠着状態に入っていきそうですが、

半島情勢が少しだけ長期化しそうであるならば、

米国が出す「玉」や、欧州の政治情勢なども、

相場を動かす要因として注意が必要になります。

大切なのは何かひとつの事柄で脳内をいっぱいにしないこと。

相場を動かす要因も相場のシナリオも常に複数あります。

前号メルマガでも書いたことですが、

たとえ、半島有事が現実のものになったとしても、

「危機だ。売れ」の一本槍で攻めていけば、

大変なことになりかねないことは念頭に入れ、

適切に生き残り、勝ち抜きたいところです。

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