「1月相場」を動かすもの。
年明けの日経平均は大発会の日に、
急反発・急上昇して始まりましたが、
週の終わりには大暴落に転じて、
上昇分を超えて下げてしまいました。
下落のきっかけになった材料を、
前号メルマガ(第403号:1月9日)で、
ひとつひとつ詳しく点検していますが、
いずれも構造的なものであるといえ、
短期的な下落にとどまる保証は、
現時点ではあまりないといえます。
もちろん政策当局の姿勢の如何で、
いったん株価を押し戻すことは、
まだ不可能ではないとみられますが、
問題は金融・財政当局の判断が、
もはや目先の株価うんぬんよりも、
長期的な大きな危機の方へと、
比重を置きつつあることです。
先週の大きな下げのきっかけが、
長期的な脅威への対応である以上、
今後、何が起き得るのかの点は、
全ての投資家が認識しておくべき、
重要な基本事項かと思われます。
長期金利や為替の動向に加えて、
日本企業の「稼ぐ力」の方も、
回復するのかどうかは重要ですし、
オミクロン株の拡大の影響や、
「地政学リスク」の今後など、
各国政府の判断如何によっても、
市場は大いに揺さぶられます。
「1月相場」を動かす要因は、
いくつも存在するわけですが、
いずれも看過してしまうには、
重い内容を含んでいますので、
今週以降も引き続き要注意です。
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