「情勢好転」の兆しと、まだ残る「大波乱」の火種。
先週の日経平均は中東における
「緊迫の半日」の間の緊張が直撃し、
一時、2万3千円を割るところまで、
短期間に一気に急降下しましたが、
イランと米国の双方から、
「全面戦争」回避のシグナルが出され、
一転、安堵の「買い戻し」となりました。
結果的にソレイマニ氏暗殺作戦の前、
つまり昨年末の大納会のあたりまで、
日経平均は戻して週をまたいでいます。
また、米中が「第1段階」の署名の後、
包括的な経済対話の枠組を新設し、
経済摩擦を和らげる可能性があると、
一部のメディアで報じられたことで、
長く続いた関税合戦が撤回され、
情勢が好転していく期待が、
少し芽生えているところです。
米国と中国、また、米国とイランが、
本当に「手打ち」から関係改善へと、
大きく舵を切っていくようであれば、
世界市場に立ち込めている黒雲は、
かなり小さくなることになり、
日経平均の展望も大いに変化します。
再び「能天気な相場環境」になったら、
日経平均の「水準」はどうなるかは、
前号メルマガ(第299号:1月12日)で、
その詳しい背景とともに述べました。
しかし、そうした情勢の好転が、
本当に起きるかどうかはまだ不透明です。
同じ前号メルマガのなかでも、
いくつかの注意点に言及しましたが、
イラン政府は「全面戦争」を望まず、
事態の収拾に躍起となっていますが、
しかしここで緊張が緩和するよりも、
むしろ混乱の拡大を望む人々もいて、
早くもいろいろと騒ぎ出しています。
また、年明けから人々の耳目が、
中東にほうに集まっていましたが、
最も大切な「覇権争奪戦」というのは、
東アジアを主戦場として行われており、
米中の「第1段階」の合意はあっても、
台湾、香港、ウイグルといった、
より深刻な問題を焦点とする形で、
全面対決の様相が濃くなっています。
台湾で蔡総統が再選を決めましたが、
すでにもう悶着が起きつつあり、
これに米国も日本も絡む形で、
今後の不透明要因となっています。
さらに日本の国内政局も、
無視してはならないファクターです。
中東をめぐる「外交戦」があって、
安倍政権を叩く動きが少し後退し、
通常国会が開会される前の段階で、
大波乱が起きる恐れは低下したものの、
ひとたび国会が開会されたならば、
相当な苦境が予想され得ることは、
与党の人々や支持者も覚悟しており、
もう「次」のことに関心が向かい、
永田町の力学は動き出しています。
「次」がどうなるかによっては、
日経平均も大きく影響されるため、
政局的な情勢の推移には注意が必要。
こういう状況のなかで「1月相場」は、
今週、折り返しを迎えるところです。
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