「次」の展開もまだまだ前途多難。
昨日の日経平均は大きく上昇。
米国が中国を「為替操作国」から外すと、
朝一番にニュースが飛び込んだため、
多少、おっかなびっくりだった投資家も、
さすがにその多くが買いで応じた結果、
日経平均は2万4千円ラインに到達しました。
米中の関係が本格的に「情勢好転」すれば、
コンセンサスが変化する可能性があるのは、
前号メルマガ（第299号：1月12日）の中で、
具体的な「水準」とともに示しましたが、
昨日はそれを一部、先取りするような、
比較的、大きな上昇であったといえます。
もっとも東証一部の売買代金そのものは、
それほど大きく膨らんだわけではなく、
上値から上値へと追っていくような、
力強いエネルギーが感じられるとは、
まだ言えない状況であるともいえます。
実際、朝方にぽーんと上がってからは、
2万4千円ラインを挟むような形で、
終日にわたって停滞していますから、
今後も上昇が続くことについては、
まだ半信半疑の投資家も多いようです。
実際、「為替操作国」を解除しても、
関税を相互に完全撤廃していかないと、
米中間の貿易は完全には回復せず、
市場には「重石」がかかり続けます。
また、貿易面だけでなく、
政治、社会、安全保障といった観点から、
「米中対決」はより熾烈な局面を、
今後、迎える恐れがあることも、
前号メルマガで分析した通りです。
いずれにせよトランプ政権ですから、
何がどう飛び出すか非常に読みづらく、
「第1段階」がいったん署名された後、
「次」がどう動いていくのかを、
見極めたい心理が働くのは当然です。
日本国内では通常国会を目前に控え、
様々に政局シナリオが取沙汰されます。
久々に「外交戦」の「見せ場」もあり、
支持率は若干、回復したようですが、
しかし政権が追及される材料は、
むしろ増え、深刻化していますから、
前号メルマガで詳しく分析した通り、
先行きはやはり前途多難といえます。
どうやって通常国会を乗り切り、
「次」へつないでいくつもりかを、
見極める動きが永田町にあるため、
投資家はこちらのほうにも注目し、
適宜適切な対策を準備したいところです。
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