日経平均の「次のターゲット」と日本要因の注意点。
(午前0時半の更新です)
日経平均は22000円ラインを抜けました。
英欧関係、米中関係は未解決とはいえ、
当面のところ破裂する時期でもないことが、
日経平均にも「追い風」として作用しています。
また前号メルマガ(第260号:4月14日)で触れた、
ラッキーな為替水準という「追い風」も、
日経平均に上昇圧力をもたらしています。
4か月ぶりとなる22000円超えですが、
このラインが固いとみなされれば、
前号メルマガで指摘した例の水準が、
次のターゲットとして浮上しますので、
久々に相場の雰囲気が明るくなっています。
もっとも。
内外の情勢は今この瞬間も激しく動いており、
しばらくは海の向こうの事情ではなく、
日本自身が関与する問題や国内事情が、
相場を攪乱しないか注意が必要です。
「日米協議」では米国財務長官らは、
やはり「為替条項」に意欲を燃やしており、
実際の交渉でどの程度、提起されるかは、
蓋を開けてみるまでなんともいえません。
無論、安倍政権はこれを百も承知であり、
そのために外交努力を続けてきましたが、
これまでの地道な努力が実るかどうかで、
日経平均の株価水準も大いに変わります。
また、国内政局も少し緊迫しています。
統一地方選の後半戦の状況は、
前号メルマガで述べた通りの旗色ですし、
さらには国会日程をめぐる与野党攻防は、
「平成最後のヤマ場」を迎えるかもしれず、
いずれにせよ炎上すれば厄介な局面です。
日経平均が次のターゲットを目指し、
またそこを力強く超えていくためには、
こうした波乱要因が火を噴かないことが、
必要最低限の条件であることを念頭に、
情勢を注視して参りたいところです。
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