日経平均の「次のターゲット」と「冷や水」の話。
先週、先々週と連騰が続き、
日経平均は22000円ラインにタッチ。
メジャーSQを通過後に短時間ほど、
調整と思われる下げは出たものの、
米中関係をはじめ相場環境の好転で、
ターゲット達成の後も続伸しました。
「米中対決」等がある程度の期間は、
「休戦」する可能性が高いことなどで、
日経平均は「次のターゲット」を目指し、
上昇する余地が出てきていることは、
前号メルマガ(第282号:9月15日)で、
具体的なラインとともに書きましたが、
こうなってくると今後の注目点は、
好転した情勢がいつまで続くか、
どこで「冷や水」を差されるかになります。
前号メルマガのなかではあわせて、
まだ火種がいくつも燻っていることと、
トランプ政権の「いつものパターン」なら、
「ちゃぶ台返し」もそう遠くないことを、
その理由と背景ともに書きました。
また、日本国内の政治日程をみても、
秋の臨時国会はそうお気楽な感じでは、
乗り切れそうもないことも指摘しました。
こうした諸々の要素を考えるにつけ、
22000円ラインを超えてからの上昇には、
これらが「重石」となりかねないことは、
前号メルマガでも詳しく述べたところです。
すでにトランプ氏の今後の「対応」に、
市場全体が戦々恐々する事案が出ています。
日曜に発生したサウジ石油施設へ攻撃で、
世界的な石油供給の不安が高まったため、
原油価格が急上昇しており、
これ自体も少なからぬ冷や水として、
米国株を若干、下げたようですが、
より注目されるのはこの件について、
トランプ氏がどう「対応」するかです。
トランプ政権が石油施設攻撃について、
イランの責任問題へと拡大させることで、
中東の緊張を再び高めるようであれば、
せっかくの相場環境の好転にも、
冷や水となる恐れがあります。
ボルトン氏が政権から去ったために、
まだ、以前よりはマイルドな反応ですが、
イランに対して手加減しないというのは、
大統領に就任する前からの持論であり、
「次の大統領選」を睨んだ上でも、
有力なカードになり得ることは懸念されます。
また、トランプ氏が原油の急騰を受けて、
FRBに再度「利下げ」の圧力をかけたのも、
日経平均には一抹の不安となり得ます。
せっかく1ドル108円台まで戻した為替が、
「地政学リスク」と米国の金利動向により、
どう動くかわからないという状況では、
ここから先の上昇の勢いは削がれかねません。
トランプ政権に「次のアクション」があるか、
それは市場に冷や水をもたらすものかなど、
当面、注意すべき点は多々ありますので、
油断せずに情勢の推移を見極めたいところです。
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