「平成最後の国会攻防」と日経平均株価。
日経平均は小幅ながら続伸。
朝方はマイナス圏に沈んでいましたが、
すかさず切り返してきました。
昨日はひとつ「良い材料」として、
今回の「日米協議」は物品に集中され、
「為替条項」は別の枠組で議論することが、
茂木・ライトハイザー間で確認され、
その事実が報道されたこともあります。
「のらりくらり」を続けてきた茂木戦略が、
日米間の潜在的な爆弾である為替の問題を、
「先送り」することに成功したといえるのは、
ひとつの外交成果といえるかもしれません。
もっとも、トランプ政権内にはこうした動きを、
好ましく思っていない勢力もあるようであり、
何よりトランプ大統領自身がどこまで理解し、
納得して交渉を任せているかは不明ですので、
過度に安心し過ぎるのは禁物ですが、
とりあえず初回の「日米協議」によって、
株と為替が乱高下する展開は避けられています。
ただ、国内政局は俄に緊迫してきています。
国会では予定されていた重要日程が飛び、
与野党の攻防が激しくなってきています。
前号メルマガ(第260号:4月14日)で指摘した通り、
今週が「平成最後の国会攻防」のヤマ場ですから、
安倍総理はなんとか逃げ切りたいところですが、
そのことは野党側も百も承知ですから、
そうは問屋が卸さずと力こぶが入っています。
そうこうするうちに統一地方選の後半戦も、
投開票日が間近に迫ってきており、
結果次第では永田町にも一定の衝撃が、
来る恐れがあると思われていますから、
「令和」改元後の政局劇をめぐって、
与野党間、与党内、野党内の駆け引きが、
かなり激しくもなってきています。
政権周辺からは「本命」と思われる戦略も、
ちらほら聞こえてきているところですので、
次号メルマガ(第261号:4月21日)のなかで、
今後の展望を詳しく掘り下げて分析する予定です。
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