(午前1時の更新です)

昨日の日経平均は続落。

もっとも、年明けからの急騰劇の後にしては、

下落幅は前日同様、そう大きいわけではなく、

「先高感」を打ち消すほどのものでもありません。

無論、どんな「調整」にも日柄は必要ですから、

しばらくぐずつくのも当然ではありますし、

週をまたぐこととなる今日の段階で、

強い買いが入るとは考えづらいですが、

大きく下落しないことがはっきりしてくれば、

来週には再上昇を開始してもおかしくはありません。

ただし。

ここ数日、日米両国の金融政策に関して、

妙な「噂」が広まってきていることは、

やはり気がかりなことではあります。

年末年始のメルマガのなかでも、

「金融政策の転換」に関する「思惑」で、

市場が攪乱される懸念を指摘しましたが、

この調子でいけば今年のうちには、

日米とも金融政策になんらかの形で、

「見直し」あるいは「政策調整」が入りそうですし、

経済環境さえ整えば「金融政策の転換」は、

そろそろ真剣に検討「すべき」時期です。

しかし、「金融政策の転換」は常に、

市場を攪乱しかねないリスクがあります。

特に日銀が「金融政策の転換」をすることは、

「異次元緩和」からの「出口戦略」を意味し、

一歩間違えれば悲劇を招きかねない怖さがあります。

たとえ日銀が素晴らしい「出口戦略」を考案し、

きちんと手順を踏んでそれを行ったとしても、

それを契機に市場を攪乱する筋がいますから、

どうしても市場参加者はナーバスになります。

また、「金融政策の転換」とも関連して、

ここ数日、日米双方とも長期金利にやや異変があり、

為替市場も動揺していることも気がかりです。

米国の長期金利がどう動くかによって、

「トランプ相場」の寿命の長さが左右されます。

また、私達にとってより重要なのは日銀が、

どのように長期金利を誘導していくかという点です。

ここ数日の長期金利と為替の小さな異変劇は、

将来の大きな「波乱」の種を明瞭に示すものです。

次号メルマガ(第195号:1月14日)では、

これら日銀がもたらす「安定」と「波乱」について、

今一度、主要なシナリオを整理してみた上で、

「その時期」についても分析します。

このまま日経平均が「バブル化」するか、

それとも上昇局面が「強制終了」するどうかは、

このことが最重要な基盤のひとつです。

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