日経平均、再上昇の「鍵」。
先週の金曜日の日経平均も続落。
大発会からの3連騰で記録した最高値から、
約300円下げたあたりで引けました。
まだ、たいした下げ幅ではありませんが、
「調整」のきっかけになったのが、
日米の金融政策に絡むものであり、
また長期金利の異変であったことは、
近い将来の火種を予感させる出来事といえます。
前号メルマガ(第195号:1月14日)で述べた通り、
日米とも「金融政策の転換」をすべき条件が、
そろそろ揃いそうであることを考えると、
市場関係者がナーバスになるのも納得できます。
もっとも「先高感」もまだ継続しています。
やはり「調整」としてもたいした下落幅ではなく、
先週末の先物ナイトでは切り返しの動きもみせています。
金融政策に関する様々な「思惑」や、
当局が意図せざる長期金利の異変、
また、為替市場で進む円高などが、
日経平均の新たな「重石」として登場しましたが、
一方で米国株は滅茶苦茶な強さをみせており、
日本企業の「稼ぐ力」も相当なものがあります。
今週あたり「調整」も一段落して、
「もう下がらない」ということがはっきりすれば、
ふたたび高値を目指す可能性はあるとみられます。
また、「地政学リスク」や「政治リスク」など、
「先送り」されている波乱要因が噴出する前に、
ある程度、上昇しておいてもらわないと、
相場シナリオが狂ってしまうところでもあります。
そんなわけで今週は、
日経平均が再上昇する「鍵」となるところの、
長期金利と為替の動向を睨みつつ、
どの程度、株価が切り返していくかで、
今年前半の相場の方向性が占われるともいえます。
政界にも少し動きが出てきているようですので、
引き続き情報収集に努めたいと思います。
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