「底」はどこになるのか。
(午前0時の更新です)
一昨日の「嫌な形」がそのまま引き継がれて、
昨日の日経平均は大幅続落となりました。
終値は22000円割れ寸前となり、
現在、ナイトは21800円台に突入しています。
先週の高値波乱からの「調整」が、
週をまたいで継続している形ですが、
9月からの上昇局面の「調整」であれば、
ある程度の日柄と値幅が必要であることは、
前号メルマガ(第186号:11月12日)で指摘しました。
「値幅」としてもこのあたりまで下げてくれなければ、
「調整」らしい「調整」にもならないといえます。
ただ、まだ「調整終了」を示す手掛かりはありません。
時折、「防衛出動」あるいは「反発狙い」と思われる、
散発的な買いが入っているようにみえますが、
下値から下値へと切り下げ続けている段階では、
まだまだ「底」のコンセンサスは固まりません。
実際、冷静に株価位置だけを考えてみても、
まだ「安い」といえる段階にはありませんから、
「調整」の終了にはまだ早いと判断するのは自然です。
もっとも。
先週木曜日からの下げ局面というのが、
単なる「調整」で終わるかどうかは、
やはり少し注意が必要な情勢になっています。
米国株が上がらなくなっている一方で、
金価格がじわりと上昇しています。
東アジアと中東で燻っている「地政学リスク」や、
トランプ政権の抱える「政治リスク」を考えると、
10月から続いてきたあの太平楽な外部環境というのが、
やはりちょっとイレギュラーだったのかもしれません。
他にも、米国の長期金利に上昇の気配が出てきたり、
日米の中央銀行人事でハプニングが「噂」されたりと、
リスク・オンに傾きづらい雰囲気も漂ってきました。
もう、日経平均は高くはない位置まで戻っていますが、
米国株はやはり「高すぎる」という意見が多くあり、
「高すぎる」株価では攪乱を試みる人々が、
どんな時も必ず出現するのが相場というものです。
トランプ大統領が帰国して、
北朝鮮と米国議会という2つの「仮想敵」に対し、
そろそろアクションを取る頃だという警戒もあります。
次号メルマガ(第187号:11月19日)では、
日経平均がこのまま「調整」で終わり、
再上昇に転じるというシナリオに加えて、
「調整」が終わる前にさらなる下げトレンドが始まり、
相場コンセンサス自体が溶解していくシナリオも考慮し、
それぞれの場合の「底」がどこになるか分析する予定です。
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