「改憲カレンダー」と政権側の「勝負時」。
日経平均は16連騰を達成。
米国株が下落した翌日でもあり、
連騰に次ぐ連騰で、そろそろ一服かと思われましたが、
少しでも下げれば押し目を拾う動きが広がります。
16連騰を達成し、今世紀最高値を更新中ですが、
まだまだ日経平均は高くも安くもない株価位置です。
バブル状態での上昇を続ける米国株と、
114円近くまで進行した円安という「追い風」に、
再始動する第4次安倍内閣の「玉」への「期待」もあり、
「上値余地」いっぱいまで上昇する可能性もあります。
前号メルマガ(第183号:10月22日)で検証した通り、
内外の情勢が波風静かで穏やかであれば、
「天井」はもっともっと上になろうかと思われます。
国内政局のほうは総選挙での圧勝劇もあって、
しばらく「強い政権」が優勢な展開となっています。
「野党結集」の「新しい軸」が出現したことで、
「次の選挙」の行方は気がかりになりましたが、
昨日のブログでも申し上げたように、
そう簡単に「野党結集」が進むはずもありません。
昨日は立憲民主党(両院)と民進党(参院)が、
今日は希望の党(両院)が会合を開いて、
今後の方針を確認し合うようですが、
「野党結集」より先にやるべきことは山ほどあり、
また「野党結集」の後を睨んでのサヤ当てなどで、
どの勢力も慎重姿勢を表明しています。
後述する安倍政権の「改憲カレンダー」を考えれば、
「野党結集」を仕掛けるベストタイミングは、
少なくとも今ではないのは明らかですから、
まだまだごたごたと野党内の紛糾が続きそうです。
これがまた、当面、政権の足元を強くしています。
「分裂は必至」とされる希望の党については、
野党にとどまりたい人々だけでなく、
与党に移りたい人も少なからずおり、
政権側は早速、内部に手を突っ込んで、
引っ掻き回しつつあります。
政権・与党としては希望を丸ごと取り込むか、
分裂させて少なからぬ人数を与党側に寝返らせれば、
事実上の「議席上積み」の効果を得ることができます。
「友党」である公明党や維新の会の失速を、
希望の党からの引き抜き分で補うことができれば、
「改憲勢力」としてはむしろ強化されますので、
安倍政権の足腰はさらに強くなるわけです。
これは日経平均の上昇圧力として作用するでしょう。
総理は「時期にこだわらない」と発言を修正しましたが、
永田町では今、誰もが「改憲カレンダー」を頭に入れ、
政権側の「勝負時」を予測して行動を開始しています。
政府・与党はその勝負に万全を期して臨むでしょうし、
野党側が「結集」を仕掛けるのもそこを意識します。
年末年始の「地政学リスク」も気がかりですが、
それが一段落すれば来年以降に向けての相場にも、
総理の「改憲カレンダー」のおよその日程と、
政権側の「勝負時」が影響を与えると思われます。
投資家にとっても必須の知識かと思われますので、
次号メルマガ(第184号:10月29日)でそのあたりを、
詳しく分析することといたします。
今、歴史が、目の前で動いています。
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