与野党ともまだまだ騒然。
政権側の劇的な勝利が素直に好感され、
昨日の日経平均はまた大幅高となりました。
「株高=円安」の「アベトレード」も復活し、
史上空前となる15連騰を達成です。
「選挙のアノマリー」は投票日までのはずであり、
本来なら調整があって不思議ではないところですが、
昨日の上昇は第4次内閣が再始動の後に繰り出す、
経済政策の「玉」への「期待」も大きいと思われます。
前号メルマガ(第183号:10月22日)で分析した通り、
日経平均にはまだまだ「上値余地」があり、
安倍政権の手元にはまだまだ「玉」がありますから、
いましばらくは「期待」を引っ張れそうです。
もちろん「天井」まで達するには内外の情勢が、
波風が立たず穏やかであることが、
必須の条件であることは言うまでもありませんが。
ところで。
投票日から一夜明けた昨日、
永田町の空気はまだ騒然としたものがありました。
野党側は早速、「野党再々編」に向かって、
各党・各会派のサヤ当てが始まっています。
特別国会の召集は11月1日になりそうですので、
そのまでのあと1週間ほどの時間を使って、
立憲民主党、民進党(無所属+参議院)、希望の党が、
どういう立ち位置で対峙し、協力していくのかを、
迅速に話し合わなければいけません。
しかし、希望の党も民進党(参議院+無所属)も、
事実上、「指導者不在」の状況であり、
指導者の業務を代行する人が誰かも不明です。
希望の党からの当選者の多くは、
つまるところ民進党の離党組ですから、
本音では枝野氏に助けを求めたいところですが、
分裂の経緯や刺客騒動などの遺恨などもあって、
なかなかすんなりとはコトが運びません。
また立憲民主党の枝野氏らとしても、
再合流の段取りや国民への説明方法を誤れば、
今度は自分たちが「失望の党」となりかねないため、
大変に頭を悩ましているようです。
もちろん、うまく3派の再合流に成功すれば、
衆院で100人超の勢力は確保できますから、
「次の総選挙」での政権交代は十分、狙えます。
野党側はいきなり「次の総選挙」を見据えての、
「正念場」ともいえる局面にあるといえます。
一方、与党側は別の意味で緊迫しています。
選挙結果をみて、冷静に野党の票数を計算してみて、
「次の選挙」を憂える与党議員も多いのですが、
それ以前に「喫緊の課題」として、
11月以降の「地政学リスク」の問題が、
重苦しい話題として政府・与党に広がっています。
前号メルマガ(第183号:10月22日)に書いたように、
水面下で驚くような話が進んでいる兆候がみられ、
どちらのシナリオに転んでいくにしても、
日本が直面する苦難は相当なものがあります。
日本経済と日本株への「期待」はよいとして、
そうした「落とし穴」が口を開けるならば、
日経平均にはまた冷や水となりかねません。
この件で、また何らかの進展があるようなら、
続報を次号メルマガ(第184号:10月29日)で。
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