永田町のダイナミックな「陰の動き」。
先週末の米国雇用統計が予想外に良く、
日経先物ナイトは少し上昇して引けています。
為替が本格的に円安に向かうようであれば、
日本株にも追い風となるはずですが、
この円高では日経平均も「弱気」です。
もっとも、為替水準は政策決定次第。
米国の追加利上げ観測が本格的に台頭するか、
あるいは日本で「ヘリマネ」論が再燃するなど、
日米当局の金融政策が変化する見通しが出るまで、
円高傾向は続くとみられており、
なかなか日本株を買う雰囲気にはなっていません。
とはいえ、夏は買い手も売り手も薄くなるところに、
今年は日銀のETF買いが威力を発揮しています。
薄商いでこれだけの買い手が出動してくるのは、
決して無視できず、実際、円高にもかかわらず、
日経平均は16000円ラインを固くキープしています。
「円高だから売り」と条件反射的に売っていけば、
思わぬ痛手を受けかねないことは、
前号メルマガ(第120号:8月7日)などで、
詳しく注意点として述べた通りです、
ところで。
与党でも野党でも、水面下で巨大な動きがあり、
どちらも「未来の総理」レースに直結しています。
また、「未来の総理」だけではなく、
「未来のキングメーカー」につながる動きが、
与党でも野党でも隠れたところで激しくなされ、
膨大な利権が右へ左へと動いています。
前号メルマガに書いた、
永田町のダイナミックな「陰の動き」に、
しばし呆然とされた読者も多かったと思いますが、
あれが、今の日本政治の本当の姿だと考えれば、
不可解極まりない政治の話も、
かなりの程度、すっきりと頭に入るのでは。
決して新聞・テレビには出てこないですし、
公的な歴史記録には一切残らないものですが、
永田町はあのような「駆引」「取引」「打算」があり、
そこに「騙し合い」「出し抜き合い」「殺し合い」で、
裏の裏をかく動きがふいに起こったりします。
合理的でわかりやすい政策の話よりも、
有力者同士が「腹合わせ」をし、「貸し借り」をし、
また、談判が決裂して相手を陥れたりといった、
国民から決して見えない「密室での出来事」で、
大きな方向性が決まることが多々あるものです。
だから、昔から、
「政界は一寸先が闇」と言われているわけです。
この3年半、良くも悪くも権力が安倍総理に集中し、
わりと単純でわかりやすい政治が続いてきましたが、
そろそろ「次」をにらんでの大きな動きが、
永田町や霞が関のあちこちで始まっており、
よくよく注意しなければ、
いつどんな落とし穴を掘られるかわからないと、
特に参院選、都知事選以降、私達は感じています。
無論、これらが反映されて経済政策になり、
短期、中期、長期、超長期の市場や相場に、
直結することになりますので、
投資家が「無知」でいるのは怖い話です。
私は年初から国内投資は基本的に「冬ごもり」ですが、
それは「次の攻め時」を探るための待機時間であり、
「冬ごもり」中とはいえ「安全資産」を買い込んで、
「その時」に備えつつあることはご存じの通りです。
そうした情勢分析の基礎になるもののひとつが、
オモテとウラの政界の動きですので、
「冬ごもり」中とはいえ、いや「冬ごもり」中ゆえに、
詳しく永田町の与野党双方の動きに目を光らせ、
他のどこでも見れないレポートとして、
メルマガ読者の方々にお示しするつもりです。
例年、8月は永田町や霞が関において、
「陰の動き」が活発になるものでありますが、
今年はまた、ひとしおです。
私としても、なかなかゆっくりできません。
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