昨日も日経平均は続落。

トランプ政権の次の「玉」が待たれますが、

具体的かつ詳細な中身はまだ出ません。

一方、地政学的な「不安」等が頭をもたげており、

市場に日本株を買うという意欲が高まってきません。

昨日のエントリーでも書いたように、

前号メルマガ(第150号:3月5日)に照らしてみれば、

19200~300円での膠着状態ということは、

強気にも弱気にもなり切れないことを示しています。

大抵の場合、長く膠着状態が続いた後というのは、

びっくりするような動きになるものです。

今週末から重要なイベントが続きそうですが、

好材料が先に出るか悪材料が先になるかで、

結果は天と地とも違うものになります。

しかしどの材料が来るかをある程度、正確に予測できるのは、

たぶんトランプ氏ただ一人でしょうから、

ほとんどの投資家が「霧の中」に置かれたまま。

先行きの予測について確たる根拠がない状況で、

どちらかのポジションに賭けるということは、

限りなく「丁半博打」に近いことですから、

ここは「焦らず、慌てず、諦めず」で、

「忍」の一文字が必要な局面かと考えています。

さて。

政界の攻防は激化。

例の森友学園の件で法的には総理は「逃げ切り」、

直接的に政権が崩壊する恐れはなくなったとはいえ、

ここまでメディアスクラムの対象になるのは誤算であり、

政治的なダメージは確実に蓄積されています。

一部週刊誌は「第2の森友学園」等の疑惑を報じ、

さらなる政権の追及に余念がありませんが、

いくつもいくつも被弾し続けていくうちに、

いずれ本当の「大爆発」をする恐れがあるだけに、

官邸はまったく油断ができない状況です。

「共謀罪」以外にめぼしい対決法案がなく、

安全運転に徹するだろうとされた今国会は、

予想外の「スキャンダル国会」になってしまい、

今、永田町は「春の陣」といえる緊張感の中にいます。

その「共謀罪」の閣議決定も遅れに遅れる見通しですが、

それは政権の今後の政局観、戦略観に関わることは、

前号メルマガで政権側の「反撃」策とともに、

詳しくお伝えした通りです。

政権側が取り得る「反撃」のオプションについては、

相当に肉付けされた情報が飛び交っていますので、

また、次号メルマガ(第151号:3月12日)において、

より掘り下げた内容を書かせていただきます。

いずれにせよ。

安倍政権が「難局」をどうしのぎ、

どんな「反撃」を講じてくるかで、

今後の日経平均の値動きは相当に違ってくるはずです。

全ての投資家にとって要注意の情報ではないでしょうか。

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