「夏の政局」が始まった。
(午前1時の更新です)
昨日の日経平均は小動き。
都議選の影響がどうなるか懸念されましたが、
事態を見極めたい海外勢が「様子見」に徹したところに、
日銀短観と円安が支援材料となって小反発しました。
週明けの「ショック安」がなかったことで、
日経平均は一定の安心感が広がったといえます。
円安、金安、そして欧米の株高といった、
世界的にもリスクをとれる環境が広がっており、
今週の日経平均は逆に高値を試す可能性もあります。
もっとも。
国内では「夏の政局」は確実に始まっています。
都議選における自民党の「歴史的大惨敗」の余波で、
昨日の永田町は朝からずっとざわめいていました。
安倍総理が描いた「2020年改憲スケジュール」は、
ほぼ全面的に見直されるだろうと目されており、
前号メルマガ(第167号:7月2日)に書いた、
政権側の「挽回策」が盛んに取り沙汰されています。
都民Fの歴史的大勝利の翌日に代表を辞任するという、
小池都知事の極めてトリッキーな動きの背後には、
「先の先」を踏まえた深謀遠慮があるのは当然で、
彼女が政権との距離と間合いをどうするかで、
今後の政界模様はどんどん変わっていきそうです。
都議選の激震は与野党問わず大きく波及しており、
各党の基本的な構造に地殻変動が起こっています。
政権側が閉会中審査の開催を余儀なくされたり、
自民党執行部が小池氏の離党を今更ながら決定したりと、
永田町には数時間おきに大きな「余震」が走りました。
次号メルマガ(第168号:7月9日)でモロに書きますが、
まだまだオモテには出せないながら「決定的なこと」が、
与野党のそれぞれで同時並行で次々に起きています。
安倍総理のパトロンともいえるある「大物」は、
ついに「夏の政局」に言及するようになりました。
永田町も霞ヶ関もドライなところですから、
「利用価値がない」となれば冷酷に処断します。
昨日、新しい閣僚不祥事が浮上しましたが、
それも「夏の政局」への布石と噂されています。
一方、野党第一党の民進党でも動きがありました。
政界で誰かが入党届や離党届を出すときには、
その人物がどうやって当選したかを確認すべきです。
昨日の民進党議員の離党劇というのは、
ちょっと大きな話になる可能性が囁かれます。
政権には「追い風」になりそうにみえて、
必ずしもそうでないシナリオがあるからです。
このように早速に「夏の政局」が始まり、
永田町は混沌とし、緊迫してきました。
ここから先、日経平均が高値を維持できるかは、
政権の存続と、政権基盤の在り方にかかっています。
与野党に続々と新しい事象が発生していますので、
それらをまとめて次号メルマガで分析します。
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