(午前1時の更新です)

都議選の結果が出ました。

ほとんど誰も予測してなかったレベルで、

自民党は「歴史的惨敗」を喫してしまいました。

実際、先週初めまで自民にはまだ勢いがあり、

都民Fと「都議会第一党」を競り合っていました。

しかし、先週半ばに破裂した閣僚、元閣僚の不祥事と、

その後も続く「魔の2回生」のスキャンダルによって、

選挙選の現場では、与野党とも、

「潮目が変わったか?」と感じていたことは、

このブログでリアルタイムに書いてきた通りです。

やはり、あそこで確かに「潮目」は変わっていた上に、

週末にかけてさらなる「地殻変動」が起きたようです。

前号メルマガ(167号:7月2日)で書いたように、

先週金曜日に「官邸が35議席も覚悟と言っている」と、

伝わった時点ですでに永田町には衝撃が走っていました。

しかし、最終日(土曜)の「秋葉原騒動」などで、

自民党はそこからさらに10議席程度落としたようです。

通常、複数人を選ぶ選挙ではこのような形での、

「地滑り現象」は起こりづらいとされていますが、

それが実際に起きてしまったわけですから衝撃です。

もし同様の現象が衆院選で発生するならば、

自民党の議席喪失率はこんなものでは済まないでしょう。

今後、永田町の誰もがそのことを念頭に置いて、

安倍総理との距離感や対抗策を考えることになります。

一応、政権として「良かった」ことといえば、

「怪我の功名」で民進党がそこそこの議席をとり、

蓮舫代表の体制が存続しそうなことくらいです。

今後、夏の「内閣改造」から秋の「臨時国会」、

そして来年の早い段階での「改憲発議」や、

その後の「国民投票」といった一連のスケジュールが、

今回の「歴史的惨敗」を受けて見直しを迫られます。

もっとも、安倍政権がこの難局を突破した上で、

憲法改正までやり遂げるという方法はまだあります。

前号メルマガに詳しく書いたのでここでは触れませんが、

正面突破の「強硬策」や、隠忍自重の「懐柔策」などで、

政権を維持し、改憲を成就する道はまだあるとみられます。

しかし、いずれにせよ政権は大いに制約を受け、

これまでと同じ経済政策を持続できるかは疑問です。

ともあれ。

今日から「夏の政局」が本格化しかねません。

永田町は極めて緊迫する夏になりそうですし、

それは日経平均にも影響する可能性があります。

とりあえず週明けの今日は要注意です。

今回の安倍政権の「歴史的惨敗」から発生してくる、

今後の「政治リスク」を海外勢がどう解釈するかで、

この夏の相場の方向性が決まりかねません。

どうもやはり、2015年の初夏のような能天気さとは、

ほど遠い緊迫した夏になってきています。

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