「難局」。そして、「反撃」。
(午前0時の更新です)
日経平均は週明けから下落。
ぴしゃりと冷や水を浴びせられた格好です。
昨日のブログで3月は様々な難局が予想されると書いたら、
朝一番で北朝鮮が4発のミサイルを発射しました。
国会は参議院予算委員会の審議を中断し、
内閣はNSC(国家安全保障会議)を開きましたが、
「不安」心理を受けて日経平均は下がり、
為替はじわりと円高に振れました。
米国は「トランプ・バブル」の予兆に湧いているのに、
東アジアでは「不安要素」が頭をもたげています。
米国による北への先制攻撃が囁かれる昨今ですが、
北朝鮮が暴れるのは良い材料のはずはありません。
「ICBMかも」という報道が事実かどうかともかく、
日本のEEZ境界面に4発同時にきれいに撃ち込まれており、
北朝鮮が相当に正確な技術を獲得したのは間違いありません。
今回の移動式発射台だったとも言われていますから、
今後、発射準備の事前察知も困難さを増しそうです。
「北朝鮮が新たな脅威となったことを明確に示す」と、
安倍総理が厳しいコメントを出しましたが、
前号メルマガ(第150号:3月5日)と合わせて読めば、
もう洒落や冗談では済まない段階に来ていることは、
あらためて説明する必要がないことだと思います。
こうした「不安要素」がすべてなくなれば、
日経平均はクリアに再上昇してもおかしくないだけに、
政権にとっても市場にとっても悩ましい局面です。
ただ、昨日は政権側に明るい兆しも見えました。
例の森友学園のことなど一連の疑惑について、
国会では安倍政権の「逃げ切り」モードに入っています。
なぜ、「逃げ切り」が可能になるかの理由は、
前号メルマガでたっぷり書きました。
昨日は注目された蓮舫代表との直接対決を軽くいなし、
総理本人が咎を受ける可能性はほぼ消えつつあり、
一方で政権側は素早く反撃に移っています。
昨日、朝日新聞は「来年秋解散説」を報じましたが、
産経新聞は「今年4月解散説」を取り上げることで、
政界に広がる「解散風」を増幅しようとしています。
私は前号メルマガで微妙に違う時期を書いていますが、
なぜ、こうして解散風が吹き始めるかについては、
読者の皆様は深くご納得されていることと思います。
政権側には次々と難局が降りかかってきますが、
それらを次々と跳ね返す粘り腰を持っているのも、
第2次安倍政権以降のひとつの特徴といえます。
そういえば安倍政権の「ここ一番」に差し掛かると、
必ずといって良いほど北朝鮮が暴れ出すというのも、
安倍政権下で続いている「ジンクス」のひとつです。
のっけから大波乱や大どんでん返しの予兆から、
「3月相場」の第2週は始まったといえますが、
次々やってくる難局をことごとく乗り越えて、
日本もまた「金ぴか時代」を掴むシナリオがあるかどうか、
次号メルマガ(第151号:3月12日)で見立てを述べます。
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