「AIとBIの時代のポートフォリオ」。
(午前0時の更新です)
米国市場は青天井の上昇で「バブル化」しつつあります。
そして、日本市場も「鉄火場」の様相を呈してきました。
昨日の日経平均の上昇は米国に引きずられたことに加え、
例のMSQ要因が働いた可能性もありますが、
後者の要素での上昇分はSQ通過で剥落するでしょうから、
本日以降も上昇が続くかどうかはかなり重要なポイントです。
米国市場と同じく、今、日本市場も、
「バブル化」するかどうかの分岐点にいると思います。
前号メルマガ(第137号:12月4日)で述べたように、
「居心地のいい水準」をめぐる市場コンセンサスが、
現在のレベルで固まっていくのか、
あるいは、さらに次の次元への「上スライド」が継続し、
このまま日本市場も「バブル化」していくのかの、
まさに分水嶺に差し掛かっているところかと思われます。
従来の「コンセンサス」に照らして考えれば、
ここから上の株価はもう危険と言えます。
「基準値」がじりじりと下がっているのに、
株価だけがどんどん上がっているのは、
どう考えても「まとも」な現象ではありませんから、
今日あたり下げないとヘンではあります。
しかし、「まとも」かどうかはともかく、
ある種の「群集心理」が働く可能性もまた、
否定することができない状況になっています。
事実、「群衆心理」をかき立てる材料はあります。
米国からの「神風」に加えて、
日本国内の「まさか」による、
年末年始の「大玉」という上昇圧力の可能性もあって、
外資、機関投資家に続く形で、
個人投資家も乗り遅れないようと参入しており、
東証の売買高は大きく膨らんできています。
日本市場もこのまま「バブル化」していくのか。
それとも、目前の「難所」で引っ掛かり、
急落していくことになるのか。
いずれにせよ、分岐点にあるのは事実ですので、
今日の終値を踏まえた上で、
また、来年にかけての外交・内政の見通しを加味し、
この分岐点をどう超えていく可能性があるのかを、
次号メルマガ(第138号:12月11日)で分析します。
あわせて。
バブルが発生したり、崩壊したりといったこととは、
ちょっと違う文脈において、
「超長期」の新しいトレンドが形成されつつあります。
11月の一連のメルマガで書いたように、
AIを中心とした「第4次産業革命」による技術革新と、
これによって導き出されるところの、
特にBIを中心とした新しい社会システムが、
私達の生きてる間に現実化する可能性があります。
こちらのほうはトランプノミクスの実態がどうあれ、
また、アベノミクスの結末がどうあれ、
10~30年のスパンで現実化することになり、
遅かれ早かれ私達の生活を規定しそうです。
多くの読者の皆様も、
・2010年代後半に起きること
・2020年代に直面する試練
に向かって考えを練り、準備を始めておられるでしょう。
しかし、昨年から今年に起こったイノベーションによって、
2029年以降の未来が従来までの超長期予測と、
だいぶ違ったものになる可能性があるのだとすれば、
・2030年代以降にやって来る未来
も考慮に入れてポートフォリオを考え直し、
適切な段階で組み替えていくべきかと思います。
激動続きの今年ではありますが、
ある意味ではまだあまり話題になっていない、
この分野での分析と読みこそが、
今年最も大切なテーマかもしれません。
次号メルマガではこうした観点からも、
私なりの見立てを述べてみたいと思います。
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